[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  〜美しき女性たちの狂気〜
 クラスでの騒動はひとまず収束に向かった。
 最初はその異様な光景に目を疑った。彼女たちはあくまで遊びだと主張したが、あれはとてもそんな風に軽く扱えるような事態ではなかった。
 女子集団による男子生徒への苛め、暴行。
 あの時犠牲になった男子生徒も、今は順調に回復している。ただ彼に大きな傷を残したのは、身体より、むしろ精神の方だろう。今後はそちらのケアに専念した方がいい。
 ――それにしても……
 あの時のことが社会的に大きな問題とならなかったのは、不幸中の幸いだったと言わなければならない。有名私立高校での騒ぎなどが世間に知られたら、マスコミの恰好のネタになってしまう。彼女たちの今後の人生を考えても、新聞沙汰になるようなことは絶対に避けたい。もちろん私自身の立場のこともある。クラスでの騒動の責任は、私にあるのだ。
 学校側の隠蔽工作があったのは確実だろう。世間的には、何事もなかったことになっている。ただ、あの事件を期に学校内での私への風当たりが厳しくなったのもまた事実だ。
 ――私は今後、彼女たちをどう指導していけばいいのだろう。
 私は職員室の机上に置いたクラスの集合写真を手に取った。
 ――やはり……安藤彩香だろうな……
 可愛らしい顔立ち。サラサラのストレートロング。何度注意しても香水の香りを漂わせて通ってくる。クラスの女子たちのリーダー的な存在だ。今回の事件の実質的な主犯らしい。おそらく彼女の一声がクラスの女子をヒートアップさせたのだろう。集団意識から女子たちの行為が次第にエスカレートし、やがて男子生徒が気絶するほどの事態に陥った。そう考えるのが一番妥当だと思われる。
 私は考えられることを教務手帳にメモしていった。
 ――核となる原因を取り払うことが、解決への早道だ。
 

 気付けば時間は十時を回っていた。
 当然、職員は既に退勤し、職員室にいるのは私だけだ。
 ――明日にでも、安藤とじっくり話をした方がいいだろうな……
 私はそこで大きく息を吐く。考えている間、身体がやたらと緊張していたことに気付く。背筋を伸ばして身体をリラックスさせるように努めた後、私は退勤の準備を整えた。
「下手したら、退学だ。お前にも分かるだろ?」
 声に出してそう呟いてみる。
 騒動はまだ完全に収まったわけではない。クラスの状態をしっかりとした状態に戻すことを心に決め、私は職員室を後にした。

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