[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
「身体を使った会話? ふふ…願ってもないことね。覚悟はできてるんでしょうね?」
 気丈ににじり寄る女子高生。しばし辺りを包み込む静寂。肌にビリビリと感じる殺意、憎悪。その様子に怯み、たじろぐ男たち。彼女の凍てつくような視線は彼らを完全に射抜いていた。

 草むらに身を潜めながら、僕は固まっていた。
 それは、目の前で繰り広げられた光景が、あまりにも異様なものだったから。
 三人の男と、一人の女子高生。勝負は簡単につくと思っていたのに…。
 ふっと状態を逸らす女子高生とそれに覆い被さるように豪腕を振るう男。彼女の膝がかすかに動く。
 その次の瞬間、男の身体がくの字になったかと思うとその場にふわりと浮き上がった。まるで時間が止まったかのような錯覚。
 彼女の膝が巨体を一気に持ち上げていたのだ。そのスピードがあまりに速すぎたため、僕は何が起こったのか俄かには理解できなかった。
 無様な男の姿が目に映った。男は眼球が飛び出すほど目を大きく見開き、腹を抱えて蹲った。地面に身体を転がしながら激しく悶絶している。口からは絶えず吐瀉物を搾り出していた。
「ぐお…おえ…ゴボゴボ…えええっ…」
 彼女はそれから為す術を失った男の背中に足を踏み下ろし、グリグリと踏みにじる。彼女の動作は感情をもたない機械のようだった。男を見下ろしながら、無機質に踏み付ける足に力を込めている。
 男と一緒にいた二人は何が何やら分からないといった様子で、ただ呆然と立ち尽くしていた。
 彼らが怯えているのは明らかだった。その足は小刻みに震え、「あ…あ…」と時折言葉にならない声を漏らしている。そう。彼らは立ち尽くしているのではない。動けないのだ。
 たかが女子高生の放った一発の蹴りが、男一人を地面に沈めたのだ。その光景に圧倒されてしまうのは、当然と言えば当然のことだった。
「ふふ。大きいのは図体だけかな。」
「くっ…こいつ…」
 目を疑うような光景だった。それは今まで僕が見たどんな光景よりも恐ろしいものだった。
「こんのアマがぁ!!」
 さっきまで動けずにいた男のうちの一人が背後から彼女に突進する。それはまさに…追い詰められた者の必死の抵抗…
「ぐはあっ!!…ううぇっ…」
 男の身体は彼女の前でピタリと止まった。振り向いた彼女は、男の顔を下から覗き込みながらうっすらと笑みを零していた。
 そこで何が行われているのか、普通なら分からないほどの暗さだった。
 しかし、その時の僕にははっきりと見えた。女子高生の拳が深々と男の腹を抉っていたのだ。
 彼女はその拳を男の腹にめり込ませたまま、しばらくその内部を楽しんでいるかのようにも見えた。
 男は目と口を見開き、舌をだらりと垂らしていた。

 どれくらいの時間が経っただろう。一瞬かもしれないし、永遠かもしれない…
 男の身体は膝から崩れ落ち、前のめりになって倒れた。
 苦悶の声を上げながら、男は地面をのた打ち回った。二体の男はともに、まるで地上に上げられた海老のように身体を丸めたまま、それぞれが転げまわって苦しんでいた。
 その異様な光景に、僕は恐怖を感じるとともに、これ以上ないほどの興奮を覚えていた。
 彼らの口から止め処なく流れてくる血液の混じった吐瀉物だけが、この光景が現実であることをしっかりと物語っているように思えた。

Back | Novel index | Next
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する