{
2007/08/13(月) }
あの日の恐怖と怒りは、決して忘れられない。
私の愛する姉を殺した連中の顔は、今でも目に焼きついている。
「やめて…もう…これ以上…」
悲鳴、絶叫、嗚咽…。そこには悪夢の全てがあった。
ナイフを突きつけられ、為す術もなく。私の目の前で蹂躙され、グチャグチャにされた。
私自身もまた境遇は同じだった。でも、発狂し続ける姉を前に私は努めて冷静でいる必要があった。
あいつらの汚らしいモノが頭から離れない。何も出来ない自分が心底腹立たしかった。
ぼろ屑のようになった肢体。それでも姉は抵抗を続けていた。
「うっ……はぁ…はぁ…はぁ…」
私たちを襲った三人の男は、それぞれ私と姉に交代で精液を注ぎ込んだ。
男たちは精力を放出しきり、荒い息遣いのまま私たちを見下ろしていた。
残されていたのは、抜け殻のようになった私と…既にピクリとも動かなくなっていた姉だった。
――汚された…。汚されてしまった…。姉さんは…え?…
「悪く思うなよ。ちょっと抵抗が激しかったからな。仕方なかったんだよ。」
派手な柄のシャツを着た男が薄気味悪い笑いを向けながらそう話す。
――仕方がない?…仕方が?…何?…
言葉の意味を理解することすらできなかった。目の前で突然起こった出来事が、全て嘘であるかのように感じる。まるで実感がない。
「大丈夫だよ。お嬢ちゃんもすぐ楽にしてあげるから。優しくな…」
男たちの手足や身体が絡みついてくる。
私はただ欲望のままに動かされる玩具になっていた。そう。まさに、小さな男の子たちが、お気に入りの玩具を我先にと奪い合うような。そんな光景…
理性も感情も次第に薄れ、私は既に人形になってしまっていた。
人間のあくまで本能的な行動。防衛本能。逃避。
私は自分の意識を、肉体から逃がしてしまっていたのだろう。
そこでは痛みも苦しみも、恥じらいも屈辱も、一切感じることはなかった。
飽きるまで肉体を弄ばれる。そして飽きたら…
恐怖心はなかった。これが運命だと言うのなら、「はいそうですか」と受け入れるのが正しいのか。
私はもう考えることすらできなくなっていた。
ただこの身を捧げ、ただその時が終わるのを待ちながらこの残酷な運命を受け入れる。
それが一番楽であるようにどこかで感じていたのだろう。
私は姉の隣に、血まみれにされて転がされた。
――もう、終わったのかな…
男たちはそれぞれが十分に果てた後は、何食わぬ顔で平然としていた。
感想や興奮を口々に伝えたり、今後のことを話したりしていたように思う。
それは本当に日常の何気ない光景のように見えた。
私はその言葉の数々を、ただただ無感情に耳から脳へと伝達していた。
Back | Novel index | Next
私の愛する姉を殺した連中の顔は、今でも目に焼きついている。
「やめて…もう…これ以上…」
悲鳴、絶叫、嗚咽…。そこには悪夢の全てがあった。
ナイフを突きつけられ、為す術もなく。私の目の前で蹂躙され、グチャグチャにされた。
私自身もまた境遇は同じだった。でも、発狂し続ける姉を前に私は努めて冷静でいる必要があった。
あいつらの汚らしいモノが頭から離れない。何も出来ない自分が心底腹立たしかった。
ぼろ屑のようになった肢体。それでも姉は抵抗を続けていた。
「うっ……はぁ…はぁ…はぁ…」
私たちを襲った三人の男は、それぞれ私と姉に交代で精液を注ぎ込んだ。
男たちは精力を放出しきり、荒い息遣いのまま私たちを見下ろしていた。
残されていたのは、抜け殻のようになった私と…既にピクリとも動かなくなっていた姉だった。
――汚された…。汚されてしまった…。姉さんは…え?…
「悪く思うなよ。ちょっと抵抗が激しかったからな。仕方なかったんだよ。」
派手な柄のシャツを着た男が薄気味悪い笑いを向けながらそう話す。
――仕方がない?…仕方が?…何?…
言葉の意味を理解することすらできなかった。目の前で突然起こった出来事が、全て嘘であるかのように感じる。まるで実感がない。
「大丈夫だよ。お嬢ちゃんもすぐ楽にしてあげるから。優しくな…」
男たちの手足や身体が絡みついてくる。
私はただ欲望のままに動かされる玩具になっていた。そう。まさに、小さな男の子たちが、お気に入りの玩具を我先にと奪い合うような。そんな光景…
理性も感情も次第に薄れ、私は既に人形になってしまっていた。
人間のあくまで本能的な行動。防衛本能。逃避。
私は自分の意識を、肉体から逃がしてしまっていたのだろう。
そこでは痛みも苦しみも、恥じらいも屈辱も、一切感じることはなかった。
飽きるまで肉体を弄ばれる。そして飽きたら…
恐怖心はなかった。これが運命だと言うのなら、「はいそうですか」と受け入れるのが正しいのか。
私はもう考えることすらできなくなっていた。
ただこの身を捧げ、ただその時が終わるのを待ちながらこの残酷な運命を受け入れる。
それが一番楽であるようにどこかで感じていたのだろう。
私は姉の隣に、血まみれにされて転がされた。
――もう、終わったのかな…
男たちはそれぞれが十分に果てた後は、何食わぬ顔で平然としていた。
感想や興奮を口々に伝えたり、今後のことを話したりしていたように思う。
それは本当に日常の何気ない光景のように見えた。
私はその言葉の数々を、ただただ無感情に耳から脳へと伝達していた。
Back | Novel index | Next