{
2007/03/07(水) }
少しずつ、少しずつ……。俺は確かに優美子の魅力に引きつけられていった。
そんな俺の目をまっすぐに見つめながら、優美子はさらに強く俺を抱きしめ、俺の下半身を撫で回した。
「ふふっ。逝かせてほしいの?」
……その言葉に俺のモノはますます反応し、俺の正常な思考はことごとく奪われていった。
思えば俺は何とちっぽけな人間なんだろう……
女の一撃で無抵抗を余儀なくされ、あれほど憎んでいた相手の前で今まさに、「男」を強調している。
これが運命だと思う時……
彼らが、いや近い将来俺自身だって、こうなることが必然であったのだと感じる時……
「徳」や「正義」、「夢」や「希望」、「救い」や「成功」という言葉の数々は、これ以上ないほどの偽善に満ちた姿で俺に迫ってくる。
これでよかったのだろうか……いや、もう「よい」「悪い」なんてどうでもいいことなのかもしれない。
――小倉……藤村……
少し前まで俺と会話をしていた……
今の二人は?……血を吐き、地面に倒れたままピクリとも動かない……
それを目の当たりにした俺自身は……?
そう……俺の中にあった基準の「悪」にこれほどまでにしっかりと当てはまる優美子に対して恐怖し、沈黙し、その魅力に引き込まれ、挙句の果てには「男」を……
Back | Novel index | Next
そんな俺の目をまっすぐに見つめながら、優美子はさらに強く俺を抱きしめ、俺の下半身を撫で回した。
「ふふっ。逝かせてほしいの?」
……その言葉に俺のモノはますます反応し、俺の正常な思考はことごとく奪われていった。
思えば俺は何とちっぽけな人間なんだろう……
女の一撃で無抵抗を余儀なくされ、あれほど憎んでいた相手の前で今まさに、「男」を強調している。
これが運命だと思う時……
彼らが、いや近い将来俺自身だって、こうなることが必然であったのだと感じる時……
「徳」や「正義」、「夢」や「希望」、「救い」や「成功」という言葉の数々は、これ以上ないほどの偽善に満ちた姿で俺に迫ってくる。
これでよかったのだろうか……いや、もう「よい」「悪い」なんてどうでもいいことなのかもしれない。
――小倉……藤村……
少し前まで俺と会話をしていた……
今の二人は?……血を吐き、地面に倒れたままピクリとも動かない……
それを目の当たりにした俺自身は……?
そう……俺の中にあった基準の「悪」にこれほどまでにしっかりと当てはまる優美子に対して恐怖し、沈黙し、その魅力に引き込まれ、挙句の果てには「男」を……
Back | Novel index | Next

