{
2007/07/20(金) }
精気を吸い取られたような感覚と、心地よい疲労感が僕を包み込む。僕を凌辱し続ける彼女たちに対する羞恥心や罪悪感など、今の僕には感じる余裕はなかった。
――欲望のままに、感じるままに…
そういった囁きが耳元で聞こえた気がした。
記憶の終着点なんて、本当はないのかもしれない。僕の感じている『引っかかるもの』の存在が全くの虚像であったとしたら、どんなによかっただろう。
…しかし僕は見てしまった…。
彼女たちのすぐ背後にある、別の部屋で見たのと同じドレッサー。それが意味するものに勘付いた時、僕は記憶の奥底を突いていた一つの点をあらためて指し示された。それは、喉に痞えている魚の小骨が取れたような安心感と…そして新たな恐怖心を同時に僕に与えるものとなった。
――ぎゃあああ! 何すんだよ、やめろよ馬鹿!
――何で? どうして嫌がるの?
――私たち、浜木くんのこと大好きなんだよ?
――だからって、こんなことするなんて!
――だって、私たちのお人形さんは嫌がらなかったよ。
――そうだよ。大好きなお人形さんはみんなこうしてあげるの。
――この変態! お前らのことなんか好きじゃない! 嫌いだ! 嫌いだ!
――何それ? そんなこと言っても、もう遅いよ。
――そうだよ。浜木くんはもう私たちの大切なお人形さんなんだから。
――や…やめて…やめて…ぎゃああああぁ!
『私たちの部屋、見たんでしょ?』
さっきの春菜の呼びかけが僕の頭の中に再び鮮明に蘇ってきた。
――私たちの部屋…私たちの…
それがどこを意味するのか、さっきの僕は気にも留めていなかった。しかし今の僕にははっきりと分かった。さまざまな人間のパーツで彩られた…漆黒の闇を思わせる空間。
そして今、僕の目の前に見えるドレッサー。その中に、本来そこにあるべきでない違和感を覚える品が入っているだろうことは容易に想像できた。
だって、さっき…他ならぬ僕自身が使ったものなのだから…
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――欲望のままに、感じるままに…
そういった囁きが耳元で聞こえた気がした。
記憶の終着点なんて、本当はないのかもしれない。僕の感じている『引っかかるもの』の存在が全くの虚像であったとしたら、どんなによかっただろう。
…しかし僕は見てしまった…。
彼女たちのすぐ背後にある、別の部屋で見たのと同じドレッサー。それが意味するものに勘付いた時、僕は記憶の奥底を突いていた一つの点をあらためて指し示された。それは、喉に痞えている魚の小骨が取れたような安心感と…そして新たな恐怖心を同時に僕に与えるものとなった。
――ぎゃあああ! 何すんだよ、やめろよ馬鹿!
――何で? どうして嫌がるの?
――私たち、浜木くんのこと大好きなんだよ?
――だからって、こんなことするなんて!
――だって、私たちのお人形さんは嫌がらなかったよ。
――そうだよ。大好きなお人形さんはみんなこうしてあげるの。
――この変態! お前らのことなんか好きじゃない! 嫌いだ! 嫌いだ!
――何それ? そんなこと言っても、もう遅いよ。
――そうだよ。浜木くんはもう私たちの大切なお人形さんなんだから。
――や…やめて…やめて…ぎゃああああぁ!
『私たちの部屋、見たんでしょ?』
さっきの春菜の呼びかけが僕の頭の中に再び鮮明に蘇ってきた。
――私たちの部屋…私たちの…
それがどこを意味するのか、さっきの僕は気にも留めていなかった。しかし今の僕にははっきりと分かった。さまざまな人間のパーツで彩られた…漆黒の闇を思わせる空間。
そして今、僕の目の前に見えるドレッサー。その中に、本来そこにあるべきでない違和感を覚える品が入っているだろうことは容易に想像できた。
だって、さっき…他ならぬ僕自身が使ったものなのだから…
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