[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
 部屋を出た僕を包んだのは、先ほどとは全く違った静寂であった。
 不自然な静けさと不穏な空気が、却って僕の恐怖心を煽る。
 ――彼女たちはどうしたのだろう。
 まだこの別荘の中にいることは確実だろう。大きく、早く脈打つ心臓を無意識に押さえ息を殺す。
 歩き回るのは危険だが、かと言ってこのままじっとしていても埒が明かない。僕は再び足音を忍ばせて別荘内を歩き始めた。

 足元が覚束なかった。情けないことに、さっきの格闘で既に僕の身体は悲鳴を上げていたのだ。と言っても、日頃から運動不足で体力に全く自信のない僕にとって、それは特別不思議なことではなかったのだが。
 しばらくあてもなく廊下を歩く。息があがり、足がふらつく。僕はとうとう廊下の壁にもたれかかるようにして倒れ込んだ。
 目眩がする。ふと顔を上げると、目の前のドアが開いていた。かすむ目でそこに見たのは、すらりと長く伸びた美しい脚だった。
 次の瞬間、強烈に顎を蹴り上げられ、僕は為す術なく身体を宙に舞わせた。仰向けに倒れ込んだ僕を一人の女が冷たい笑みを浮かべながら見下ろしていた。きつい瞳の子だった。僕は蹴り上げられた衝撃で思考を失っていた。


 無抵抗のまま僕は部屋に連れてこられた。入ったことのない部屋だった。四畳半くらいだろうか。いくつか見てきた部屋の中でも、ここは一際小さいように思えた。
 僕は部屋の片隅に寝かされていた。ぼうっとする頭で彼女たちの方へ顔を向ける。彼女たちは黙って僕を見下ろしていた。当然だがカールの子も同じく既に服を着ていた。きつい瞳の子と色違いの水色のチュニックにマイクロパンツ。ウェスタン調のブーツを履いていた。
「どうして…こんなこと…。僕を、どうするつもりなんだ…」
 彼女たちは顔を見合わせ、深い溜息を漏らした。異様な空気が辺りを包む。
「許せない。約束、忘れちゃったんだね。」
「ね。やっぱりそうだね。」
 そう言うが早いか、カールの子が僕の睾丸を握り、両掌の中で擦り合わせる。僕は激痛のあまり叫んだ。朦朧としていた意識が強制的に覚醒させられる。彼女が笑いながら手を放す。
 今度は瞳のきつい子が、僕の腹にストンピングする。反射的に身体が海老のように丸まる。僕は内部から込み上げてくる嘔吐を必死で堪えた。
「や…やめてくれ…」
 恐怖心と痛みから僕は身を丸めて縮こまった。これから彼女たちに何をされるのか考えるだけでも恐ろしかった。何より彼女たちの動機や心情が全く見えてこない。その「見えざる敵」への恐怖心ばかりがどんどんと膨らんでいった。

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