[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 勢いよく引いた彼女の肘が鳩尾に深く突き刺さり、僕は一瞬息が止まる。すかさず僕のナイフを持った手を掴んだかと思うと体勢を低くし、一本背負いをかけてきた。
 ドスンという音とともに、僕は受け身をとる間もなく背中から地面に叩きつけられる。
「ぐあっ!」
 手首を強く握られ、ナイフを離してしまう。それを確認した彼女は足でナイフを踏みつけて押さえ、反対の足の裏で僕の喉元を押さえ込んだ。ローファーが喉に喰い込む。あまりの苦しさに僕はひどく咳き込んだ。
「ほら、もう一度言ってごらん? どうしたいって?」
 彼女は踏みつける力を徐々に強くする。ぐりぐりと踏み躙る。喉が潰れてしまいそうだ。
「が…か…」
 何とか声を搾り出すが、それは言葉にはならなかった。思いきり彼女の脛や脹脛を殴りつけ、何とかその足を退かそうとするが、力の差がありすぎる。僕の口から泡のようなものが噴き出されてくる。苦しい。今にも気を失いそうになりながら、僕は必死で抵抗した。
「本当に、何も覚えてないんだね。」
 彼女はその言葉と同時に僕の喉を押さえていた足を若干緩めた。僕はたまらず激しく咳き込む。しかしこれを好機と判断した僕は、力を振り絞って起き上がり、とっさに勢いよく彼女に渾身のタックルを見舞った。
 ドサッと二人で倒れ込む。彼女に覆い被さるような体勢になった。しかし先に声を上げたのは僕の方だった。
「うご…えええっ…」
 とっさに彼女は覆い被さる僕の腹に膝を突き立てていた。上から倒れ込む勢いがカウンターとなって物凄い衝撃が僕の腹に響く。たまらず嘔吐し、床に倒れ込んで悶絶する。彼女はゆっくりと立ち上がって仰向けで悶絶する僕の腹を再度踏みつけた。胃から吐瀉物が込み上げてくる。
「許さないからね。」
 彼女は冷たく言い放ち、寝そべっている僕の頭を蹴り上げた。天地がひっくり返るような感覚が僕を襲う。頭を無意識に押さえ、今度はうつ伏せに倒れ込む。彼女はそんな僕の髪を掴み、無理矢理引き起こした。そして髪を掴んだまま何度も平手打ちをする。頬がどんどん熱くなってくる。
「何で…どうしてこんなこと…」
 顔が腫れ上がってしまったのか、視界がぼやける。目を凝らして何とか彼女の表情を見る。意外にも彼女の目からは涙が溢れていた。
 ――僕の言葉がそうさせたのだろうか。
 彼女は一瞬手を緩めた。僕はその隙を見逃さなかった。
 僕は必死で手を振り上げて髪を掴まれた手を払うと、彼女の頬を力任せに平手で二度殴り、それからドアに向かって全力で走った。
 廊下に出ることができた。ふらつく足で走った。とにかく走った。背後から彼女が追ってくる気配を感じることはなかった。

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