{
2007/07/02(月) }
時が経つにつれ意識が朦朧としていく中、彼女の声が耳の奥の方でかすかに聞こえてくる。
「随分と汚してくれたね。でも今日はこれくらいで許してあげるね。」
誰も時間を計ってないから…と彼女が呟いたが、俺にはその意味は図りかねた。『今日は』という含みのある言い方にも引っかかりを覚えるが、その意味を頭の中で咀嚼し、理解につなげるには今の自分は明らかに役者不足であった。
玉を責められたことによる内部の苦しみは未だに消えることなく、俺を中から突き上げてくる。下半身が熱い。既に麻痺しかけた陰部の感覚は、まるでソレが俺から切り離されたものであるかのような錯覚を俺に与えていた。
「私、ちょっと気に入っちゃった。彼氏にしてあげてもいいかな。」
俺の身体は既に蛻の殻の状態であった。嬉しい感情とは裏腹に、言葉を発する気力すら残っていない。
「毎日きちんと受けられるんだったら付き合ってあげる。ふふ、どうする?」
その残酷な言葉は、俺を見事に地獄の底の底へと蹴落とした。
――こんなことを毎日?…それじゃ身体が壊されてしまう。でも…でも…俺はそれでも彼女のことが…
自問する。意識ははっきりとせず、判断力も既に失われていた。俺は彼女の本性を知らなかった。
――きっとこの決断で、俺の人生は大きく変わるだろう。
直感は俺の中で徐々に確信へと変わっていった。しかし、それでも俺は彼女への思いをどうしても断つことができなかった。視線を上げると、彼女が俺ににっこりと微笑みかける表情が見て取れる。俺をじっと見つめる彩香が愛おしくて仕方なかった。
選択の答えは…俺の中で決まった。
――この女を…このあまりにも魅力的な女を自分のものにできるなら…
静寂を保っていたこの部屋の中に、昼休みの終わりを告げるチャイムの音が 物々しく響いた。鐘の音は余韻を残し、そしてまた静寂が訪れた。
――午後の授業が始まる。これが…最後のチャンスかもしれない…
しかし内臓を突き上げるような痛みと、何度も果てた疲労感が俺に自由を与えてくれない。
「あ、もうそろそろ授業が始まっちゃう。そろそろ行かなきゃね。」
彼女が立ち上がる。
「ふふ…私が欲しいんでしょ?」
最後の選択を迫るように、彼女は俺に問いかける。あどけない笑みが俺を悩殺する。
――俺は…俺は…彩香のことが…好きだ…
俺は首を縦に振ろうとした。しかし俺の身体はもはやピクリとも動かなかった。
彼女は何も言わず、俺に背を向けた。ドアを開け、そのまま小走りに廊下を走っていった。
軽やかな靴音だけが、俺の耳にいつまでも残った。
俺はもしかしたら、彼女の代わりに『自分の命』を手に入れたのかもしれない――
END
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「随分と汚してくれたね。でも今日はこれくらいで許してあげるね。」
誰も時間を計ってないから…と彼女が呟いたが、俺にはその意味は図りかねた。『今日は』という含みのある言い方にも引っかかりを覚えるが、その意味を頭の中で咀嚼し、理解につなげるには今の自分は明らかに役者不足であった。
玉を責められたことによる内部の苦しみは未だに消えることなく、俺を中から突き上げてくる。下半身が熱い。既に麻痺しかけた陰部の感覚は、まるでソレが俺から切り離されたものであるかのような錯覚を俺に与えていた。
「私、ちょっと気に入っちゃった。彼氏にしてあげてもいいかな。」
俺の身体は既に蛻の殻の状態であった。嬉しい感情とは裏腹に、言葉を発する気力すら残っていない。
「毎日きちんと受けられるんだったら付き合ってあげる。ふふ、どうする?」
その残酷な言葉は、俺を見事に地獄の底の底へと蹴落とした。
――こんなことを毎日?…それじゃ身体が壊されてしまう。でも…でも…俺はそれでも彼女のことが…
自問する。意識ははっきりとせず、判断力も既に失われていた。俺は彼女の本性を知らなかった。
――きっとこの決断で、俺の人生は大きく変わるだろう。
直感は俺の中で徐々に確信へと変わっていった。しかし、それでも俺は彼女への思いをどうしても断つことができなかった。視線を上げると、彼女が俺ににっこりと微笑みかける表情が見て取れる。俺をじっと見つめる彩香が愛おしくて仕方なかった。
選択の答えは…俺の中で決まった。
――この女を…このあまりにも魅力的な女を自分のものにできるなら…
静寂を保っていたこの部屋の中に、昼休みの終わりを告げるチャイムの音が 物々しく響いた。鐘の音は余韻を残し、そしてまた静寂が訪れた。
――午後の授業が始まる。これが…最後のチャンスかもしれない…
しかし内臓を突き上げるような痛みと、何度も果てた疲労感が俺に自由を与えてくれない。
「あ、もうそろそろ授業が始まっちゃう。そろそろ行かなきゃね。」
彼女が立ち上がる。
「ふふ…私が欲しいんでしょ?」
最後の選択を迫るように、彼女は俺に問いかける。あどけない笑みが俺を悩殺する。
――俺は…俺は…彩香のことが…好きだ…
俺は首を縦に振ろうとした。しかし俺の身体はもはやピクリとも動かなかった。
彼女は何も言わず、俺に背を向けた。ドアを開け、そのまま小走りに廊下を走っていった。
軽やかな靴音だけが、俺の耳にいつまでも残った。
俺はもしかしたら、彼女の代わりに『自分の命』を手に入れたのかもしれない――
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