{
2007/06/27(水) }
気が付くと俺はまた階段の踊り場にいた。
目の前の階段を上るとすぐに教室が見えることが分かっているのだ。だからこそ、俺はその足をなかなか前向きに動かすことができなかった。
そしてまた、意味もなく階段を上ったり下りたりしている。
決心はとっくにつけてきたはずだ。今日こそは、絶対に告白してやる。
その気持ちは俺を突き上げると同時に、これ以上ないほどのプレッシャーを俺にかけ続ける。
二週間ほど前の夕方、楽しそうに友達と下校する彼女を見たことが、事の始まりだった。
彼女のことがどうしても忘れられなかった。俺は友達を介して彼女のことを聞きまくり、ついに隣のクラスの子であるということまで突き止めたのだ。
名前は安藤彩香。抜群のプロポーションに、見るものを魅了するストレートロングのしなやかな髪。
一目惚れなんて言ったらあまりに古臭いと笑われるだろうか。
いや、ここは的確な言葉を生み出した日本の文化に敬意を表するべきだろう。
そういえば、「恋は盲目」なんて言葉もあったな。「行動あるのみ」…うまいこと言う人間がいるもんだ。でも…「触らぬ神に崇りなし」とも言うからな…
彩香はぱっと見は明るく清純で、全身から華やかなオーラを漂わせるとても魅力的な女の子だ。
言い寄る男子も多いことだろう。俺なんかが告白したところで、笑われるだけなんじゃなかろうか。
今のまま、彼女を見ているだけでも俺は幸せなんじゃないだろうか。
そう言えば、あんなに美麗な外見であるにもかかわらず、友達から彼女の良い評判というのはあまり聞かなかったな。
大方、彼女に告白して撃沈した男共が嫉妬して悪い噂でも流してるんだろう。
俺なんかにとっては、彼女は雲の上の存在なんだろうな。どうせ俺なんか…
無意識に自分が今起こすべき行動から逃げ腰になる。このまま自分の教室に戻ってしまおうか…
消極的な考えが後から後から俺の中に巻き起こる。
これまで何度となく今日の日のことをシミュレーションしてきたはずだ。しかし、いざとなるとやはり腰が引けてしまう。
このまま時間が止まってしまえばいいのに…。
別に今日でなくても…。また明日になったら何かが変わるかもしれない。いや…でも…
しかし時は決して俺を待ってはくれなかった。そんな俺の迷いをあざ笑うかのように、昼休みの始まりを告げるチャイムは校内に高々と鳴り響くのだった。
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目の前の階段を上るとすぐに教室が見えることが分かっているのだ。だからこそ、俺はその足をなかなか前向きに動かすことができなかった。
そしてまた、意味もなく階段を上ったり下りたりしている。
決心はとっくにつけてきたはずだ。今日こそは、絶対に告白してやる。
その気持ちは俺を突き上げると同時に、これ以上ないほどのプレッシャーを俺にかけ続ける。
二週間ほど前の夕方、楽しそうに友達と下校する彼女を見たことが、事の始まりだった。
彼女のことがどうしても忘れられなかった。俺は友達を介して彼女のことを聞きまくり、ついに隣のクラスの子であるということまで突き止めたのだ。
名前は安藤彩香。抜群のプロポーションに、見るものを魅了するストレートロングのしなやかな髪。
一目惚れなんて言ったらあまりに古臭いと笑われるだろうか。
いや、ここは的確な言葉を生み出した日本の文化に敬意を表するべきだろう。
そういえば、「恋は盲目」なんて言葉もあったな。「行動あるのみ」…うまいこと言う人間がいるもんだ。でも…「触らぬ神に崇りなし」とも言うからな…
彩香はぱっと見は明るく清純で、全身から華やかなオーラを漂わせるとても魅力的な女の子だ。
言い寄る男子も多いことだろう。俺なんかが告白したところで、笑われるだけなんじゃなかろうか。
今のまま、彼女を見ているだけでも俺は幸せなんじゃないだろうか。
そう言えば、あんなに美麗な外見であるにもかかわらず、友達から彼女の良い評判というのはあまり聞かなかったな。
大方、彼女に告白して撃沈した男共が嫉妬して悪い噂でも流してるんだろう。
俺なんかにとっては、彼女は雲の上の存在なんだろうな。どうせ俺なんか…
無意識に自分が今起こすべき行動から逃げ腰になる。このまま自分の教室に戻ってしまおうか…
消極的な考えが後から後から俺の中に巻き起こる。
これまで何度となく今日の日のことをシミュレーションしてきたはずだ。しかし、いざとなるとやはり腰が引けてしまう。
このまま時間が止まってしまえばいいのに…。
別に今日でなくても…。また明日になったら何かが変わるかもしれない。いや…でも…
しかし時は決して俺を待ってはくれなかった。そんな俺の迷いをあざ笑うかのように、昼休みの始まりを告げるチャイムは校内に高々と鳴り響くのだった。
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