[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
 崩れ落ちた亮平はもはや虫の息であった。
 自分が吐き出した吐瀉物と血の海に顔を埋め、その場に蹲って動かなくなった。
 瞬時に女は俺の後ろに回り込み、ナイフを逆手に喉元に突き付けた。
「…これがどういうことか…分かる?」
 俺には既に恐怖心はなかった。いや…ないと言ったら嘘になるだろうか…
 ただ今は…俺の不完全な記憶を取り戻したい。そして真実が知りたい。知ってしまえば楽になるだろうか。それとも…
 俺の心の中は既に、俺の失われた記憶のことでいっぱいになっていた。
 俺は…俺は…
 彼女はナイフを持った手と反対の手で首につけたペンダントを持ち、俺の目の前に差し出した。
「これが…その答えだよ…」
 恐ろしいほどの優しい口調で女はささやいた。
 …これが…答え?…うっ…
 先ほどと同じ頭痛が俺を襲う。頭がはちきれそうな痛み…。俺は再び意識が遠のいていった。


 …
「はい、これあげる。私の気持ち。一輝くんにもらってほしいんだ。綺麗でしょ?このペンダント。」
「いいよ俺は。そんなかっこ悪いもんつけられねーよ。」
「…一輝くん…私…あなたのこと…」
「………」
 …

 …
「おい…本気か亮平?…馬鹿な真似はやめるんだ。」
「うるせー。俺にはもう…もうこれしかないんだよ!」
 …
 亮平。手に持っているのは…金属バットか?…

 …
「やめて…ねぇ…やめてよ。」
「さ…騒ぐんじゃねーよ。てめえが俺の告白を素直に受け止めてれば…こんなこと…」
「だって…私は…私は…」
 …

 やめろ亮平!やめてくれ!!
 …
「一輝くん…助けて…助けて…」
「う…あ…うぅぅ…」
 …

 …
「あんたたち…あんたたち!…畜生!畜生ー!!」
「…あ…葵…」
 …

 …

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