[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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「あっははは!面白いこと言うじゃない。あんた馬鹿でしょ。その格好、案外似合ってるよ。」
 女は、さも可笑しそうに俺の姿を見て大声で笑った。
 俺は虚をつかれ、一瞬言葉を失った。
 こいつが…こいつが俺をこんな目に?…一体何のために?
 口調からしてどうやらあいつは俺のことを知っているらしい。でも…くそっ、どうして思い出せないんだ?…俺の方は?…俺はあいつのことを知っているのか?…いや…俺はあいつのことなど知らない…知らないはずだ。
 男が必死で俺に何かを訴えかけている。もちろんガムテープ越しで何を言っているのかは聞き取れない。
 …もしかしてあの男のことも?俺は…誰なんだ?俺は…何か重要なことを忘れている…
「ほうら、見てごらん?こんなんなっちゃってるよー。」
 冷酷な笑みを浮かべながら女は手に持った鎖を男の首に巻きつけ、身体を背負うような形で再びその首を絞め上げていた。男は苦しみ悶え、口から噴き出した泡のようなものがテープの端から漏れる。
「ぐ…く…」
 俺には男に対する同情の念はなかった。しかし、目の前で見せつけられるこのあまりにも残酷な光景と、それを楽しむかのような女の態度が俺には許せなかったのだ。
 しかし俺自身もまた固定椅子に拘束されているため、身動きが取れない。
「や…やめろ!やめてくれえ!」
 俺は思わず叫んだ。その言葉を聞いた女はその手を止め、恐ろしいほどの冷たい声色で俺に言った。
「…その言葉…雪乃は何度あなたたちに言ったと思う?」
 …訳が分からなかった。俺はそんなこと言われた記憶は…第一俺にはそんなことする理由が…
「雪乃?…そんなやつは知らない。お前は…そしてその男は…一体誰なんだよ!」
 俺は心の中にずっと引っかかっていた言葉を声に出して訴えた。
 その俺の言葉に二人は困惑した様子を見せた。
「覚えてないなんて言わせないよ。記憶喪失だとでも言うつもり?」
 女は気丈な態度で俺に食ってかかる。しかしその女の態度とは裏腹に、そこで吊るされている男の態度はみるみる豹変した。身体は震え、その細い目からは大粒の涙が流れ始めた。
 俺は言葉を続けた。
「こんなことして…お前は何を企んでいるんだ。」
「ふふ…あなたに言われる筋合いはないよ。」
「どういうことだ?」
「あなた、本当に何も覚えてないのね…。何もかも忘れちゃったっていうのも…案外幸せなものかもね。」
 俺にはこの女の言わんとするところが全く理解できなかった。しかし…俺はこの女の言うことを一つも聞き逃してはいけない…。そんな気がしていた。
 それはひとえに…俺の記憶がなくなっているという事実に基くもの…。
 女はさっきまでの微笑混じりの笑みを抑え、極めて無表情になって俺に諭すように語りかけた。
「あなたには…まだまだ思い出してもらわなきゃいけないことがある…」

 気付けば窓から差し込む日の光が赤く染まっていた。おそらく夕刻になったのだろう。彼女のペンダントに反射した光が俺の目に差し込んでくる。
 その途端、俺は激しい頭痛に襲われた。
 こ…これは…ああああ…

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