[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
 目が慣れてくるにつれて、部屋の様子が少しずつ分かるようになってきた。
 鉄筋コンクリートで全体を覆われた小さな部屋。所々に張り巡らされたロープのようなもの。磔台に拘束具…。
 SM関係の部屋?…いや…俺にそんな趣味はない…。一体…
 俺はさらに部屋全体をぐるりと見回す。部屋の隅にあるフックには小道具のようなものが吊り下げられていた。
 その道具を見た時、俺は一瞬息が詰まった。
 消毒液であろう液体の入った試験管の中に入れられた何種類もの針、今もなお生々しさを漂わせる血液のついたジャックナイフ、カッター、猟銃、桐、鎌…
 おどろおどろしい道具の数々にさすがの俺も一瞬目を逸らす。一体…ここは…
 不安な思いが募り、俺は少し弱気になってきていた。
 先ほど日の光でうっすらと照らされていたチェーンも、次第にその全体像を 映し出していった。

 …!!!…ぁ…あぁ!…

 俺は言葉を失った。
 天井から長く吊り下げられたチェーンのようなもの…その先にはあるものが繋がれていた。
 それは俺の恐怖心を最大限まで高めるには十分すぎるほどのものだったのである。

 その瞬間部屋の扉が開き、一人の女が入ってきた。
 薄暗いその部屋の中で、彼女のシルエットが映し出される。
 彼女がおもむろに壁際に手をやると、ぱっと豆電球が部屋全体を照らし出した。
 開かれていた瞳孔に差し込んだ急な光に耐え切れず、俺は目を閉じる。
 女はそんな俺の姿を見ると、落ち着いた声で語りかけた。
「あ、気付いたんだね。」
 少しずつ目を開く。彼女の口元にはうっすらと笑みが零れていた。
 女はストレートロングの髪をシニヨンにまとめ上げていた。身に纏ったドレスはすらっとした丈の短いもので、鮮やかな紺碧色であった。首にはルビーのついたペンダントをしている。その豪奢な姿は、この無機質な空間にはあまりに不釣合いだと感じた。
 彼女の肌は雪の如き白さを保ち、それが燃えるような唇の紅をさらに際立たせていた。
 まだ二十代前半といったところだろうか。身体中から強さと若々しさを滲ませる、精気溢れる女性のように見えた。
「お…お前は?…」
 女は俺の質問など意に介さぬ様子で俺からすぐに目を離すと、その視線をチェーンの先に繋がれたソレに向けた。俺も視線を彼女と同時にソレへと移す。
 …聞きたいことは山ほどある…しかし…
「ふふ、素敵な格好ね。これからどうしてほしい?」
 彼女が語りかけたのはチェーンの先に繋がれたソレへだった。
 その先にあるのは…さんざんに痛めつけられてぼろ屑と化した生身の人間の身体であった。

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