[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 夜になっても署内は慌しかった。
 夜勤との引き継ぎが終わってもなお、日勤の人間が残務に励んでいる。彼女もまた、そんな忙しい人間の一人であった。疲れのせいもあろうか、彼女からは溜息が絶えない。
 事務処理が一段落ついた頃、彼女は休憩を兼ねて座席を離れると、仮眠室に向かった。
 仮眠室は署内の騒がしい様子とは打って変わった静けさを漂わせている。
 堅いベッドの脇には一冊のノートが置かれていた。彼女はそのノートに手を伸ばす。
 五百ページはあろうかという分厚いノートの表紙には、大きく『由香利ノート』と記されている。
 表ページの見開きに大きく書かれた文字。

『正当拷問自白法 違反者記録』

 新法案、正当拷問自白法成立から早二年が過ぎようとしている。
 連日のように起こる凶悪犯罪件数は未だ衰えるところを知らない。しかしそれとは裏腹にその自白率は年々右肩上がりの良傾向を見せている。

 彼女は複雑な思いを胸にノートを開いた。そこには丁寧な文字で仕事の記録が残っている。二年分の文字の量は膨大だ。
 最初のページには由香利の思いが切々と込められていた。


 今日から仕事が始まった。なかなか就職先が見つからなかった私にとっては、願ってもない話だった。
 全ての悪人がこの世からいなくなったら、どんなに幸せな世界ができるんだろう。
 生きてる間に悪人に地獄を見せてやれたら、相手の気持ちが少しは分かるんじゃないか。
 そんな風に考えていた私にとって、この仕事はまさに天職であるかのような思いがした。
 正義の処刑人として働くことができるようになれて、私は今心底幸せを感じている。
 正当な拷問を受けても自白しないような悪人は…私がこの手で処刑してあげる。


 彼女はおもむろにパラパラとページをめくっていった。

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