[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  〜美しき女性たちの狂気〜
 …老師の仇…塚本…。嵯峨原城…雇われ忍び、伯真…。
 彼女が悟ったその構図は、あまりにも残酷なものであった。
 過去に椿がただ一人…心を許した男…心から愛した男…。
 今さらになって悔やんでももうどうしようもない。
 あなたは…私の知っているはくしんはもう…。老師の仇は私の仇…あなたは…敵!!
 考えながら椿は走った。疾風の如く建物の中を、隙間を、すり抜けていく。
 そこには既に伯真の姿は見えなかった。


 …目的地からだいぶ離れてしまった…
 気付くと見覚えのある門のところまで戻ってきていた。
 肩を落とし、再び辺りを探りながら摺り足で一歩一歩進む。
 先ほど自分が殺害してきた死骸を横目に、同じ道を静かに進んでいく。
 …気をしっかりもって…私の任務は…大名暗殺…それだけ…
 邪魔するものは全て排除する…。失敗は許されない。
 先ほどよりはスムーズに城内に潜入できた。武士はあらかた始末してきたのだから当然と言えば当然だが。


 城内を再び、一歩一歩摺り足で進んでいく。
 階段を登っている最中、階下で足音が聞こえた。どうやら下にまだ武士が残っていたらしい。
 障子戸を開け、丁度見回りに出てきた様子だった。
 …ふふ…運の悪い人ね…
 椿は頭上から武士に跳びかかった。武士は当然驚いた様子であったが、声を発することはできない。
 そう…椿が跳び移ったのは武士の顔面へだったのだから…
 武士と対面する形で両足の膝裏を武士の両肩に乗せ、股で武士の口を塞ぎ、喉を絞めつけた。
 そして…身体をくるりと反転させて倒れ込んだ。その喉を太腿でしっかり絞め上げたまま…。
「ぐ…あ…」
 武士がもがく。
 武士は必ず無駄な抵抗をするものなんだね…
 そんなことを考えながら、椿は喉を捕まえている太腿に力を込める。
 …!!!…
 ゴキッという音とともに首の骨が折れ、武士は絶命した。
 何故だろう…この感覚は?…ふふふ…
 絶命した武士の死骸を見つめながら、椿は腹の底から込み上げてくる笑いを必死で我慢していた。

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