{
2007/05/01(火) }
一人…二人…武士は自分の持ち場をそれぞれに徘徊している。
椿は足音に注意しながらそっと屋根に登り、その動きを見極める。
一瞬の油断が命取りになる…
椿は機を見計らう。屋根の上から武士の頭上に飛び降りると、身に着けていた鎖を首に巻きつけ、力いっぱい両手を引く。
「ぐ…が…」
首が引きちぎれんばかりの感触が鎖から手に伝わってくる。
続けて一段高みの城壁に跳び移り、その上を歩いているもう一人の武士を引きずり降ろす。
「うわっ!」
引きずり降ろすと同時に椿はその長い生脚を相手の首に巻き付け、吊り下げた。
ここでも二人の武士を絶命させることに成功した。
鼓動が高鳴っているのが分かる。失敗は許されない…
殺した二人の見開かれた目が胸に突き刺さり、椿は思わず目を背けた。
城へと登る階段。奥へ奥へと歩を進めるにつれて、重々しい雰囲気が辺りを包んでいく。
椿は腰を低く構え、そろそろと城の内部目指して一歩一歩進んでいった。
…その時…突然目の端にキラリと光るものが見えた。
危険を察知し、脇へ転がり身をかわす。そこには一人の武士がこちらを向いて立っていた。
「??…曲者!!」
…しまった!
武士が刀を構える。椿は瞬時に武士に跳びかかり、腹部を思いきり蹴り飛ばした。
うっ…
どうやら弾みで刀が触れ、肩を少し斬られた様子だった。
「ぐはっ!…お…おのれええ…」
武士は腹を抱えつつ、体勢を整えるように刀を握りなおす。
…椿はその時既に、武士の背後に回っていた。
するりと武士の首に鎖を巻きつけると、背中合わせに立った。
「…さよなら…」
椿は身体を軸に、荷物を背負うように背中合わせに鎖を力いっぱい前方向に引っ張った。
武士が目の前に倒れ込むと同時に、椿はその背中に勢いよく小刀を突き刺した。
Back | Novel index | Next
椿は足音に注意しながらそっと屋根に登り、その動きを見極める。
一瞬の油断が命取りになる…
椿は機を見計らう。屋根の上から武士の頭上に飛び降りると、身に着けていた鎖を首に巻きつけ、力いっぱい両手を引く。
「ぐ…が…」
首が引きちぎれんばかりの感触が鎖から手に伝わってくる。
続けて一段高みの城壁に跳び移り、その上を歩いているもう一人の武士を引きずり降ろす。
「うわっ!」
引きずり降ろすと同時に椿はその長い生脚を相手の首に巻き付け、吊り下げた。
ここでも二人の武士を絶命させることに成功した。
鼓動が高鳴っているのが分かる。失敗は許されない…
殺した二人の見開かれた目が胸に突き刺さり、椿は思わず目を背けた。
城へと登る階段。奥へ奥へと歩を進めるにつれて、重々しい雰囲気が辺りを包んでいく。
椿は腰を低く構え、そろそろと城の内部目指して一歩一歩進んでいった。
…その時…突然目の端にキラリと光るものが見えた。
危険を察知し、脇へ転がり身をかわす。そこには一人の武士がこちらを向いて立っていた。
「??…曲者!!」
…しまった!
武士が刀を構える。椿は瞬時に武士に跳びかかり、腹部を思いきり蹴り飛ばした。
うっ…
どうやら弾みで刀が触れ、肩を少し斬られた様子だった。
「ぐはっ!…お…おのれええ…」
武士は腹を抱えつつ、体勢を整えるように刀を握りなおす。
…椿はその時既に、武士の背後に回っていた。
するりと武士の首に鎖を巻きつけると、背中合わせに立った。
「…さよなら…」
椿は身体を軸に、荷物を背負うように背中合わせに鎖を力いっぱい前方向に引っ張った。
武士が目の前に倒れ込むと同時に、椿はその背中に勢いよく小刀を突き刺した。
Back | Novel index | Next

