[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 甘めのアイメイクを施した大きな瞳が、まず目に入った。
「金は?」
 女の子が、当たり前のように手を向けてくる。

 一ヶ月ほど前の、深夜の公園。

 確かに、その社会現象を知らないわけではなかった。深刻な社会問題となっていったからこそ、「オヤジ狩り」などという呼称までついたのだろうから。それでも、やはりどこか他人事だった。誰でもそうなのだろうが、自分の身に降りかかるなんて、思ってもみなかったのだ。まるで現実感がなかった。ましてやその相手が、
「ほら、早く」
 こんなに華奢な、可愛らしい女の子たちとなれば――
 差し出した手で俺の顎を撫で、彼女がさらに詰め寄ってくる。ゆるく外巻きにおろした髪は、明るめの茶色に染められていた。わずかに下着の透けた白いTシャツ。薄桃色と薄紫のラインが交互に入ったかぎ針編みスカートから、日焼けひとつしていない白い脚がすらりと伸びている。ヒールのついた鮮やかな桃色サンダルが、その足先を飾っていた。
 ふと、その顔に笑顔が灯った。と――、それを確認した瞬間、
「――っ!」
 突如、頬を強く張られた。
 強制的に横を向かされた顔と、ただ呆気に取られて動けない心、その両者がバランスを崩す。軽い眩暈を覚えてふらりと身を屈めたとき、
「ぐあああっ!」
 ガツンと、後頭部に別の衝撃が走った。
 たまらず頽れ、頭を抱える。見上げた視線の先にあったのは、ショートパンツから伸びた細い太腿と、その脚を膝上まで覆う黒いニーハイソックスだった。外灯を背にした女の子の表情はわからない。そのせいなのだろうか――
「ふふ……」
 そのとき耳を擽った舌っ足らずな甘い声。それが、なぜか官能的な響きとして、俺の脳裏に刻まれた。腹を蹴られて転がった身体は、また別の女の子のものと思われる足下に弾き出される。今度は、素足に黒いローファーだ。その足がすっと後ろに引かれ――
「んがっ!……あああああっ!!」
 その爪先が、勢いよく俺の口内に突っ込まれた。そのまま蹴り飛ばされ、地面に身体を強く打つ。口元が熱い。欠けた歯が数本、コロリと手の中に落ちるのがわかった。温かい何かが、口から止め処なく溢れてくる。
 ――あぁ、血……、か。
 蹲り、鉄錆のような臭いでそれと確認した。彼女たちから漏れた笑いが、徐々に哄笑へと変わっていく。その声たちが、じわりじわりと近づいてくる。スーツのポケットから、財布が抜かれる。猛攻――。身体が外から、内から、徐々に破壊されていく感覚。じわりじわりと首が圧迫され、すうっと意識が遠退いていく感覚。そして――

 目覚めたときには、このベッドの上にいた。

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