[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 誠一は、しばしぼんやりと窓際に佇んでいた。
 掌でこめかみの辺りをかるく二度ほど叩き、わずかに火照った身体に風をあてる。
 ひとつの街灯。そのほのかな光が、闇の一部を謙虚に切り取っていた。
 誠一は、窓とカーテンを閉めた。振り返り、見るともなしに部屋の様相を眺める。
 携帯電話のランプが点滅している。不在着信の通知だ。誠一は携帯電話を手に取り、その表示を確認する。発信相手は麻美子だった。すぐにかけ直す。ツーコールを待たずして、相手の応答ボタンが押された。
「あ、あな……いえ、誠一さん。こんばんは」
 懐かしい声だった。わざわざよそよそしい態度をとろうとするあたりが、実に彼女らしい。変わらない元妻の姿に思いを馳せ、誠一は感慨にひたる。だが、麻美子は送ってきたメールの様子通り、深刻な口調を貫いていた。
「あの子の様子、どうですか?」
「ああ、今シャワー浴びてる」
「おかしなとこ、無いです?」
「……ん」
「言いにくいんですけど……、私、時々あの子がわからなくなるんです」
「年頃……ってのもあるのかな?」
「そ、そういうレベルじゃないの! 絶対あの子、頭おかしい! 狂ってる!」
「そんなこと言うもんじゃない!」
 麻美子につられ、誠一も、つい語調が荒くなる。
「すまん。とにかく、落ち着いて」
「……ごめんなさい」
「ちゃんと聴く。続けて」
「ありがとうございます。ん……、あの子、時々すごく残酷なことをしたり、乱暴になったり、見下すような冷たい態度をとったり――」
 誠一の胸が疼く。さすがに、心当たりが無いとは言えないからだ。
「でも、本人には罪悪感が全く無いみたいで。……精神的にも、幼い気がするんです」
 再び、彼の心に重圧がかかる。思い当たる節がありすぎる。だが、
「注意して様子を見てみるよ。何かあったら、連絡する」
 誠一はなぜか否定したくて、
「……とにかく、今日は任せて」
 努めて明るく、そう言葉を紡いだ。
 返事に迷っているのだろう。麻美子からの言葉は、少し間を置いてから発せられた。
「はい。わかりました。わがまま言ってごめんなさい。私も疲れちゃって……」
「ゆっくり頭を休めて」
「ありがとうございます。では、また」
 そこで通話は切れた。

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コメント
この記事へのコメント
こんばんわ。罪悪感がないということは、すばらしい。ただし女性のみ。また罪悪感を快感とする女性も萌える。とにかく美人は生まれもって残酷であってほしい。
2011/04/30(土) 01:03 | URL | でぶ #-[ 編集]
面白いです。
でぶさん、こんにちは。ご感想、ありがとうございます。
女の罪悪感も、重要なポイントのひとつということですね。でぶさん思想は興味深いです。
ちなみに、美人でない女はどういう位置づけになるのか、ちょっと気になりました。
2011/04/30(土) 14:16 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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