[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 ふと小倉の様子が目に入った。
 当然と言えば当然のことだった。思えば俺の方からついてきてくれと頼んだわけではなかった。
 それ以前に、俺は自分から小倉や藤村を何かに誘ったことは、ただの一度もなかった。

『調子にのるな。お前は狂ってる。』

 ……啖呵をきったのは俺。そう……俺だけなんだから……
 この二人はそんな俺についてきただけ。俺に賛成する権利、優美子に反対する権利。
 当然もっているはずのそれは、そこでは認められなかった。
 彼女の暴力は常識で考えられる範囲を大幅に超えていた。
 江戸時代には将軍が町民を相手に「試し斬り」なるものを行い、それが認められていたというような話をどこかで聞いた。
 優美子のそれは、まさにその時代と同じものであった。
 今まで何人も、彼女の圧倒的な強さに服従してきた。
 男も女も、担任教師ですら暴力によって屈服させ、権力の名を縦にする。
 その強さを実際に見ることがなかった自分は、やはり甘かったのだろう。
 小倉も同じだった。
 実際にその強さを目の当たりにした今、小倉の行為を、誰が責められるだろう。



 小倉は俺の方を一目も見ることなく、一目散に扉に向かって走った。
「ねえ!」
 それを遮ったのは優美子のあまりにも鋭い声であった。
 ……その瞬間、背筋が凍りついた。
 小倉に向かって呼びかけた優美子の方を見ると……
 ――まさか……まさかそんなことが許されるわけがない……
 もう十分じゃないか……
 俺の足は一層すくみあがり、その場から一歩も動けなくなっていた。
 思わず足を止めてふり返った小倉もまた、その光景に腰を抜かし、その場に座り込んでしまった。
 優美子は、足で藤村の腹を踏みつけ、グリグリと、まるでタバコをもみ消すように甚振っていたのだ。
「う、えええええっ……げええっ……」
 あまりにも残酷なその光景は、まさに生きしに見る地獄であった。
 それ以上に、何よりも恐ろしいと感じたのは、優美子の本当にうれしそうな笑みであった。

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