Black Onyx [ブラックオニキス];2013/ 01の記事一覧

ここでは、Black Onyx [ブラックオニキス]での 2013年 01月 に掲載した記事を表示しています。
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2013年に頂いた、コメントのバックアップです。
たくさんのコメント、ありがとうございます。
[コメント バックアップ 2013年]の続きを読む
※閲覧の際は、PCをお使いください。


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本文に、隠された文章があります。
「先生あのね 1」の本文をドラッグするか、"Ctrl+A"(すべて選択)を実行するなどして、文字を反転させてみてください。
続きの「先生あのね 2」でも同様です。

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謹んで新年のお祝詞を申し上げます

旧年中は大変お世話になり厚く御礼申し上げます
本年もどうぞよろしくお願いいたします

平成二十五年 元旦


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 ひと気はなかった。
 入り組んだ住宅街。高めの塀に囲まれた狭い道。出会い頭――
 目の前に現れた男性の腹をめがけ、私は渾身の力で拳を突き出した。
「ぐあ!……んっ……ぐ、ううあっ!」
 腹を抱え、よろめき、苦悶の声を絞り、
「う……っふ」
 すっと脱力する。瞳はくるりと反転し、やがて目は閉じられた。
 頽れる姿が艶かしい。気絶した口元を伝って流れ出てくる液体に興奮を抑えられない。下着が濡れてくる。が、その愉悦に浸っている余裕はなかった。
 影がふたつ。――警察官だった。
 事の一部始終を見られていたのかもしれない。目を付けられ、見張られていたのかもしれない。息を切らして駆け寄ってきたにもかかわらず、警察官たちの態度は落ち着いていた。
 言い逃れできない。

 こんなはずじゃなかった。

「あ、あの、……私!」
 抑えきれなかったのだ。どうしても、どうしても……
「許して……」

 こんなはずじゃなかった。

 後悔しても、もう遅い。
 彼らの持った手錠が、カチリと音を鳴らし、
「零時三分、現行犯!」
 気絶した男性の腕を拘束した。
 ――え?
 彼は窃盗の常習犯だった。
「お見事ですね。武道のご経験でも?」
 そんな問いに、大した意味はないのだと理解するのに時間がかかった。
 重ねて、
「逮捕へのご協力、ありがとうございました」
 柔らかい口調。
「表彰させていただきたいので、よろしければ署まで」
「ああ、もちろんすぐにとは言いません。新年早々お忙しいでしょうし」
「お時間ができましたら、ぜひご連絡ください」
 あっという間の出来事に思えた。彼らの言葉は、するすると耳を抜けていくようだった。
 連絡先のメモを残し、警察官たちは犯人を引っ張りその場を離れていった。

 こんなはずじゃなかった。

 ……なんだか、とても不愉快だった。



END

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