Black Onyx [ブラックオニキス];2010/ 08の記事一覧

ここでは、Black Onyx [ブラックオニキス]での 2010年 08月 に掲載した記事を表示しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
立秋とは、本当に名ばかりなもので。
思わず短歌が頭の中をぐるぐるぐるぐる……(笑)

秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる

毎年、残暑は当たり前。今年は、熱中症の報道も多かったですね。

「夏の頭は感じやすい」
新潮文庫のキャンペーンのキャッチフレーズのひとつでしたね。
なんとなく、今でも時々思い出します。
茹だるような暑さの中、ぼうっと追憶に浸りながら創った作品です。

本作におきましても、ご覧くださった皆様に、深く感謝申し上げます。
今後も、Black Onyx [ブラックオニキス]を、どうぞよろしくお願いいたします。

作品を気に入ってくださった方は、ぜひ拍手のクリックをお願いします。
よろしければ、ランキングバナーのクリックにもご協力ください。
FC2Blog Ranking

Back | Novel index | Next
「ふっ……ぐうぅ」
 彼と同じ。私だって、きっとその反抗心に鬱憤が溜まっていたのだ。
 今になって思えば、原因は彼だけではなかったのかもしれない。この厭な雰囲気。沈黙。それを何より望んだのは、私だったはずなのに……
「ぐ……あ、あ……」
 床の上をのた打ち回る岡田の姿は、今でも鮮明に覚えている。身体を小さく小さく丸め、呻く、咳き込む。時折開く目は視点を定めず、涎は床の所々を汚す。彼につられそうになっていた男子たちは、まるで我関せずといったように、あっという間に掌を返している。
 私の目的は、規律を守らせること。……本当に、それだけだったのだろうか。
 頽れた岡田の悶声の中から、
「く、そ……、この……」
 かろうじて聞き取れた言葉。それが私への本音だとわかった時、背筋に冷たいものが走ったような気がした。
 ――まだ、逆らうつもりなんだね。
「ぐほおっ!……げええっ!!」
 気づけば彼の鳩尾に、上履きの爪先を突き立てていた。食後の膨れた胃に堪えるなどということは、当時の私にだってもちろんわかっていた。だからこそ、私はあえてそこを狙った。だって、私は……、私への反抗心が大嫌いだから――!
「ぐうっ……う、う」
 口答えが止んだ。それでも私は、二発、三発と追撃を加えたと思う。今だけ言葉が止まっていても、明日には同じ言葉が出てくる。同じ気持ちが芽吹く。それでは意味がないと思った。口答えをしようとする気すら、起こさせないようにしたかった。
 確か――、先生に止められて……、ひどく怒られたような気がする。理不尽という言葉すら知らなかった。今となっては、その言葉が的を射ているのかどうかもわからない。けれど、私はどうしても納得できなくて、しばらく岡田を強く、強く見つめていた。
 今度やったら……
 そんな風に思っていたような。
 でも、それから彼は変わった。とても素直になった。良い子になった。掃除の時間はもちろん、他のいろいろな場面でも一生懸命、真面目に取り組むようになった。私に逆らうような態度もとらなくなった。
 私はそんな彼を可愛く思った。目が合えば俯く。そのくせ、事あるごとに彼のほうから近づいてくる。彼の口から「はい」「ごめんなさい」という言葉が多くなってきたのも、この頃からだったような気がする。この辺りの記憶は定かじゃないけれど。


 岡田の顔はすっかり大人びて、目元にだけあの頃の面影が残っている。
 今は――
「掃除なさい」
 そう静かに囁き、足を投げ出すだけでいい。
 今の彼には、その一言で十分通じるから。



END

Back | Novel index | Next
 いつの時代も、きっと同じなのだろう。
 あれは、確か十年ほど前のこと。
 当時の私にとっても、それはおそらく見慣れた光景だったはず。毎日、同じことを繰り返して、他人に迷惑をかけて、いったい何が面白いのか――
 そんな風に感じながら、私は自分のすべきことだけに専念していた。
 あの日が私の転機だった、などと大それたことを言うつもりはない。ただ、多かれ少なかれ、それが今の私を生んだきっかけであることは否めない。
 虫の居所が悪かったのだろうか、知らず知らずのうちにストレスが蓄積されていたのだろうか――
 例えその時の私に聞いてみたとしても、おそらく答えなど出ないと思う。もともと人間は、理屈だけで生きていけるほど合理的な存在ではないのだから。


「静かにして!」
 掃除の時間に騒ぐ男子に向けた言葉だった。私の発した大きな声を機に、教室内から音が消える。同時に、その場にいた男女全ての視線が、私へと注がれる。
 それらの瞳は、ひどく冷たく感じられた。だから、
「ちゃんと掃除しなさいよ!」
 押し潰されたくなくて、跳ね返したくて、私は怒声を重ねた。
 ――真面目だと言ってからかわれるだろうか……。喧嘩腰でつっかかってくるだろうか……
 そんな私の思いとは裏腹に、男子たちは口を噤んだ。見れば、彼らの手にしたほうきが、雑巾が、床や窓、机や棚に付着したほこりを集め始める。
「はぁ……メンドクセ」
 悪態をつきながら机を運ぶ岡田の声は小さい。わざとらしくため息をついている男子数人も、決して私と目を合わせようとはしない。空気は重くなったが、私の心は、あの澄んだ空に浮かぶ白い雲のように軽くなったのを覚えている。
 いつの間にか、彼らは私を避けるようになった。当然と言えば当然の結果だと思う。とは言え、私に悪態をついたり、陰口を言ったりする人間もまたいない。それも当たり前のこと。そんなこと、私が許していないのだから。ただ、押し黙ったままの雰囲気が、日を追うごとに彼らの心を圧迫していったのだろう。
「あっははは!」
 ちょうど今日のように、蒸し暑い夏の日だった。今まで我慢してきたものの全てを吐き出すように、
「うらあ! うっらああ!」
 岡田がほうきを振り回した。それを機に、それまでおとなしくしていた他の男子もひとり、ふたりと、彼に調子を合わせようとする雰囲気が見て取れた。
 だから――
 私は力任せに、
「うっ!……ぐえええっ!」
 暴れる彼のお腹に拳を叩きつけた。

Back | Novel index | Next
●めだかボックス 原・西尾維新 画・暁月あきら [集英社]
 3巻:腹にパンチ、吐血、吹き飛び
 〃 :腹にパンチ、白目、吐血、吹き飛び、苦悶
 4巻:腹に打撃、吹き飛び、吐血
 〃 :腹(脇腹?)にパンチ、連打(?)、吐血
 〃 :腹(?)にパンチ、連打(?)、吐血

●貧乏神が! 助野嘉昭 [集英社]
 2巻:腹(?)に蹴り、胃液、白目

●砂の薔薇 - デザート・ローズ 新谷かおる [白泉社]
 6巻:腹を踏み付け、連打

●たたかえ!たらんてら 葉生田采丸 [集英社]
 2巻:腹に体当たり、白目

●浦安鉄筋家族 浜岡賢次 [秋田書店]
 9巻:脇腹にエルボードロップ

●ADAMAS 皆川亮二 [講談社]
 4巻:腹にカイザーナックルパンチ、気絶


※注
 ・全て女から男への腹責めです。
 ・記載したキーワードは全て、私の見た限りの独断です。
 ・逆リョナ情報をお持ちの方は、ぜひお寄せください。
  (尚、「逆リョナ@wiki」に掲載する情報は、匿名をデフォルトとさせていただきます。)
  → ◆逆リョナ@wiki [ Gyaku-Ryona@wiki ]
箸休めです。
夏なので、少々冷たいものを。
ナンセンス。どうぞお召し上がりください。

気づいたら、本作が [No.100] でした。
いつもご覧くださっている皆様に、あらためてお礼申し上げます。

作品を気に入ってくださった方は、ぜひ拍手のクリックをお願いします。
よろしければ、ランキングバナーのクリックにもご協力ください。
FC2Blog Ranking

Back | Novel index | Next
「助けてくれ!」
 部屋に入るなり、男はひきつれた叫びを上げた。
「ど、どうしたの?」
 招き入れた女が狼狽する。男の表情からは、完全に血の気が失せていた。
 旧知の仲とはいえ、こんな夜更けに異性の家を訪ねてくるなど、彼女の常識では考えられないことだった。だが――、だからこそ、女はドアを開けた。切迫した状況は、彼の声を聞けば誰にだってわかる。
 女はネグリジェを羽織っていた。白く薄い生地から、下着が透けている。女はわずかな恥じらいを覚えている様子だった。だが、男のほうは、それどころではない。汗ばみ、呼吸を乱し、ただ身を縮めるばかりだ。
「頼む! かくまって!」
 男は震えていた。青ざめ、その瞳は視点を定めようとしない。何でも、ひょんなことから同棲中の彼女と口論になり、次第に激化し、やがて彼女のほうが刃物を持ち出してきたのだという。このままでは殺される――と思い、共通の友人である目の前の女の元まで必死で逃げてきたというわけだった。
「そんなに怯えなくても……」
 柔らかな口調で呼びかける女の言葉も、男にとっては逆効果のようだ。血走った目で、
「お、お前はあいつの顔を見てないからそんなことが言えるんだ!」
 感情を剥き出しにして声を響かせる。
「殺してやる、殺してやる、って!」
「そんなの、感情的になったらつい言っちゃうよ。私だって――」
「違う! あの顔は本気だった! 実際に包丁を出してきたんだぞ!」
「うん、うん。わかった。わかったから、とりあえず、ね。落ち着いて」
 言いながら女は、そのしなやかな腕で、優しく男の身体を包み込んだ。ぬくもりに安心したのか、男は息を荒げながらも、
「でも……」
 若干落ち着いた声色を取り戻した。
「私が、これから彼女に電話してあげるから」
「や、やめてくれ。そんなことしたら、ますます……」
「大丈夫。あの娘のことなら、私に任せて」
「だけど……」
「信じて」
「あぁ……う」
 曖昧な言葉を零す男を余所に、女は既に携帯電話のコールボタンを押していた。男は先ほどの体験がよほど恐ろしかったのか、両手で強く自分の耳を塞ぐ。女が携帯電話を耳元から離すまで、彼はそのまま腕を下ろさなかった。おそるおそる、
「……どうだった?」
 小さな声で問う。
「……うん、あなたの言ってた通りだった」
「やっ、やっぱり、こ、殺すって――?」
「あ……うん。言いにくいけど、本気っぽかったね。あの様子だと……」
「ひ、ひぃっ……」
「もぉ、怯えないの。ちゃんと窘めておいたから」
「……どんな、感じ? 今」
「落ち着いてる。むしろ反省してるくらいだったよ」
「じゃ、じゃあ……」
「うん。もう大丈夫。今日からは、私を『様』付けで呼んでもらおうか」
 おどけた調子で、女は男の頭を撫でた。涙ぐむ男に笑顔を向け、
「もう、あなたを殺そうとなんてしないよ」
「……本当に?」
「本当に」
「でも……」
「保証する。あなたは絶対、殺されたりしない」


「私以外にはね――」



END

Back | Novel index | Next
いつも、逆リョナ@wikiにたくさんのアクセスを頂き、本当にありがとうございます。
当初は「お試し」のつもりでした。ここまで内容を充実させることができ、大変嬉しく思っている次第です。
情報を提供してくださった方々に、あらためて感謝申し上げます。
しかしながら、ここ最近は、情報が集まりにくくなっております。
ご来訪者の皆様に、再度、各種メディアの情報提供をお願いいたします。
皆様からの情報が命です。ご提供、心よりお待ちしております。

コメント欄、もしくは、下記メールフォームよりご一報ください。
逆リョナ@wikiメールフォーム

※掲載する情報は、匿名をデフォルトとさせていただきます。
※ジャンルを問わず、女→男責め情報は有難く掲載させていただきます。

ご提供の際、以下のテンプレートを参考にしていただけると助かります。


■作品区分:「  」 (例:漫画)
■作品タイトル:「  」
■巻・話数:「  」 (例:○話)
■ページ数:「  」 (例:○ページ ※本の場合)
■内容:「  」 (例:腹にパンチ)
■メモ:「  」 (例:女の名前→男の名前 ※誰が誰に対して)

※尚、ゲームに関しては、この限りではありません。ご自由にお書きくだされば幸いです。


わかる範囲で結構です。
お力添え、どうぞよろしくお願いいたします。

◆逆リョナ@wiki [ Gyaku-Ryona@wiki ]
コミックマーケット78(夏コミ)が開催されます。(※終了)

●日程:2010年8月13日(金)~15日(日)
●場所:東京ビッグサイト

※詳細 → 「コミックマーケット公式サイト」

以下、参加されるリンク先サイト様です。(委託参加含む)

30NEKO.com  Count ECO's wanking  被愛僕主義社

AFJ  ひよこ番長

このような興味深い合同誌も頒布されるそうです☆
『女の子に負け☆ちゃう!!』合同誌

わかる範囲で掲載いたしました。順不同です。
(万一、掲載漏れがあるリンク先サイト様がいらっしゃいましたら、ご指摘ください。)
私は参加したことがありませんので、お問い合わせはご勘弁ください。
詳細は公式、または各サイト様にて。

毎日がこんなにも暑いのは、おそらく、リンク先サイト様の織り成す熱気のため。
参加される読者様方。くれぐれも、熱中症にはお気をつけくださいませ。

以上、ご紹介まで。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。