Black Onyx [ブラックオニキス];2007/ 09の記事一覧

ここでは、Black Onyx [ブラックオニキス]での 2007年 09月 に掲載した記事を表示しています。
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第一回、第二回とryonaz小説についてのアンケートを実施しました。
ご協力いただいた皆様方に、深く感謝いたします。どうもありがとうございます。
作品が多くなってきた都合上、初めてお読みいただく方への参考になればと思い、今回中間結果報告として上位の作品を掲載させていただきました。(9/28現在まで)
→ ◆アンケート◆(※投票停止しました。)


■1位
放課後の夕暮れ(優美子)
由香利ノート(由香利)

■3位
正当拷問自白法(凛)
ラッシュアワー(女子高生)
瀕死遊び(彩香)

■6位
僕のメイド様(怜奈)
夜霧(椿)
僕は狙われています(金蹴り女)


今後もアンケートへの回答をお待ちしておりますので、お気軽にご投稿くださると嬉しいです。(※投票停止しました。)
舞台は彩香の通っている私立麻美大嶋学園です。
お馴染み、女子高生二人の過去のお話を紹介させていただきました。
新キャラ?……そんな人は登場していません。
紗希。ここにきてやっと名前が出てきたというだけの話ですね。
これまでの女子高生シリーズの中、彼女はここで三度目の登場となります。
お気付きになっていただけましたでしょうか。
キーワードは「ボブカット」です。
彼女たちは、実は同じ学校に通っていたということですね。
今回は、紗希のキャラクターを前面に押し出すことや、彩香との人間関係の様子などを描写することを目標に執筆しました。
アンケートで人気のあったシリーズですので、今回は少し緊張しました。
機会があれば、今後も学園の様子をいろいろと紹介していこうと思います。

ご意見やご感想などをくださっている方々、本当にありがとうございます。
皆様のお言葉が作者の励みになり、原動力になっています。
今後も、お気軽にコメント下さい。
また、拍手やワンクリックへのご協力もたくさんいただいており、大変嬉しく思っています。
アンケートの方もまだまだ募集中です。こちらも併せて、よろしくお願いします。(※投票停止しました。)

●彩香のキャラ絵 →  
●紗希のキャラ絵 →   

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 どれくらいの時間が経ったのだろう。
 彼の目からは精気が失せ、顔や唇は青白くなってきていた。白目を剥き、口から泡のようなものを吹き始めた。
「ねぇ、そろそろヤバくない?」
 女子の一人が言う。
「こいつ、このままじゃ死んじゃうんじゃね? まぁ、死んでもいいけどさ。」
 鼻で笑いながら、別の子が相槌を打つ。
 女子たちが攻撃の手を止めると同時に、彩香もようやくその手から彼を解放した。彼女の瞳はキラキラと輝き、興奮を抑えるのを何とか堪えているように見えた。
 一之瀬は辛うじて正気を取り戻し、それから激しく咳き込んだ。ふと前屈みに倒れ込みそうになる。
 その時だった。

 ――!!――

「さ……紗希……」
 壁際に立っていた少女。紗希と呼ばれたその女子が、初めて彼に攻撃の手を加えた。
 強烈なボディブロー。
 一之瀬は、倒れることすら許されなかった。
 誰もが驚愕の目で見つめる中、一之瀬の身体は静止したままだった。
 やがて、ガクガクと痙攣を始め、派手に床に倒れ込んだ。彼の口からは、胃液ともゲロともつかぬ液体が溢れていた。
 紗希は一之瀬を見下ろしていた。乱れたボブカットの髪をかき上げ、紗希は冷たい笑みを浮かべた。
 彼女の躊躇の無さに、それまで楽しんでいた彩香や他の女子も呆然としたままだった。

 彩香の瞳だけが、キラリと閃きを見せる。
 紗希はそれを確認し、静かに教室を後にした。

 これが、この後、数々の男子生徒を震え上がらせる瀕死遊びのきっかけになるとは、この時誰も想像できなかった。



END

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 彩香を除く女子たちが一斉に声を上げる。彼女たちにとってもまた、男の中から出てきたそれは初めて見るものだった。
 蔑みと嘲笑、罵倒の声が次から次へと一之瀬へと向けられた。彼はそれをどこか遠くに感じていた。
 やがて女子たちは、ぐったりとした一之瀬の身体を持ち上げ、それぞれが各部位を押さえ込んだ。彩香が一之瀬の後ろに移動し、チョークスリーパーをかける。
「ぐ……ぅぐ……」
 一之瀬が苦しみから声を漏らす。もはや主導権は完全に彩香にあった。彩香は彼の喉元をがっちりと絞め付け、うっすらと笑みを零していた。
「落としてあげよっか……」
 耳元で甘い声で囁く。その言葉に反応し、彼の股間は再度はち切れんばかりに膨らんだ。それを見た女子たちはまたも狂熱の声を上げ、彼を一斉に罵った。
 彩香は絞める力を強めたり弱めたりしながら、一之瀬の反応を楽しんでいた。
「うっ……くは……ごほっ、ごほっ……ぐうっ……」
 彩香が絞め上げる度に彼は顔を真っ赤にして苦しむ。彩香が力を緩めると彼は激しく咳き込む。
 この地獄のループは延々と続いた。その間にも他の女子たちは、更なる暴行を彼に加えている。ある時は、ボディブローが彼の鳩尾に深々とめり込む。ある時は、膝蹴りが彼の睾丸を突き上げる。
 彼女たちのパンチや蹴りは、彼の頭、顔面、胸、腹、股間、足、至る所に飛び交った。
 彩香は絞めたり緩めたりを繰り返した。彼にとってはそれが永遠の時間でもあるかのように長く感じられたに違いない。
 いつまでも続く苦しみ。いつまでも続く痛み。それは、彼から抵抗感を失わせるには十分すぎるほどのものだった。彼女たちの思うがままに、彼の身体が弄ばれる。
 一之瀬は、既に彼女たちの玩具となっていた。
 彼にとって、その身体を彼女たちの好きなように扱われる屈辱感は半端なものではなかった。彼女たちから受ける痛みや苦しみは、とても言葉では表現できなかった。
 しかし、ただ一点だけが、彼の理性とは裏腹の反応を示していたのである。そう。彼の股間だけが。
 ひょっとしたらそれが彼の真実の部分だったのかもしれない。しかし、彼自身はまだそんなことには到底気付いていなかった。
 苦痛と快楽を同時に与えられた一之瀬は、もう何も考えることができなくなっていた。ただ、彼女たちから与えられる苦痛に、身を委ねることしかできなかった。

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 しばらく蹴り続けた後、彼女たちはぐったりとした彼の身体を持ち上げた。そして力ずくでその制服を脱がせ始めた。
 彼の抵抗は極めて弱々しく、もう女子たちの為すがままに従う他はなかった。
「何こいつ! 大きくなってるじゃん!」
「マジ? うわ……苛められて勃っちゃったんだ。」
「恥ずかしいね。こりゃもう死んじゃった方がいいんじゃない?」
 そう。彼は自らのモノを大きく膨らませていた。女子にほとんど免疫のない彼にとって、多くの女子たちに触れられること自体、刺激が強すぎたのであろう。例えそれが、暴行や言葉責めという形であっても。
「うううぅっ……」
 一之瀬は倒れ込んだまま痛みと恥ずかしさから身を縮め、言葉を失う。
「超ドMじゃん! 苛められて喜んでんじゃねーよ。」
「じゃあもっとやっちゃおうよ。嬉しいみたいだしさ。」
 女子たちの攻撃は一層激しくなり、彼の身体には傷跡が一つ、また一つと増えていった。傷は既に無数とも言える数になっていた。
 そんな中、彩香は彼が仰向けになるように両足を持ち、股間にそっと足の裏をあてがった。一之瀬の身体が一瞬びくっと反応する。彼の股間がますます肥大した。
 彩香は再び口を弓なりに曲げると、冷たい目で彼を見下ろす。
「ここを責めてほしいんだ? 超強調してるもんね。」
 そう言い放つのが早いか、彩香は彼の陰部に乗せた足を激しく振動させた。突然与えられた電気按摩の刺激に戸惑い、彼は狂乱の声を上げる。彼はこの時、初めて自分の性を意識したのだった。
 彩香の足の裏が陰部を容赦なく刺激し続ける。
「あ……あぁあああぁ……うぅ……」
 女子たちの蹴りの嵐の中、彼は身を捩ることも忘れて、初めて体験するその刺激に身を任せていた。もちろんその痛みは他に例えようもない。しかし一之瀬は、確かにそこに一種の快感があることにも気が付いていた。
「何こいつ。マジきもいんだけど。」
「感じちゃってるよ。苛められて嬉しいんだね、このドM!」
 一之瀬はものの数分で果てた。苦痛の中で射精の快楽を感じ取ったのである。それは彼にとって、M性への目覚めとなった。

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 彼女らの輪から少し離れ、壁際で一人冷静な面持ちでこの様子を見ている女子がいた。名を紗希という。
 背は高くない。他の女子たちと比べてみても頭半個分ほど違うかと思われる。ボブカットの髪が窓からそよぐ風になびき、それが彼女の女の子らしさを強調していた。無表情でどことなくクールな印象をもつ女の子だった。
 彼女はこの様子をこれまでじっと見ていた。しかし彩香が一之瀬を殴った瞬間、彼女は唇の端を少し持ち上げた。
「ねぇ……」
 その一声で女子たちが皆、紗希の方を振り返る。この様子からも彼女は彩香を含め、女子たち全員から一目置かれている存在であることが分かる。皆が振り返っても、彼女はその表情を少しも変えることはなかった。
 一之瀬が怯えた目で紗希を見る。
「ぬるいよ。」
 次の紗希の言葉で、女子たちは紗希が何を言わんとしているのかを大方理解したようだった。みるみるうちに女子たちの目の色が変わる。
 彩香は紗希に言われた言葉が悔しかったのか、顔を真っ赤にした。
 女子たちはその輪を崩さぬまま、じわじわと一之瀬ににじり寄る。一之瀬はさらに身体を縮こまらせ、視線を下へと向けていた。
 彩香の瞳から笑みが消えた。
「やっちゃお。こいつ。」
 彩香がそう言うが早いか、女子たちが一斉に体勢を整える。その視線の全てが、一之瀬に向けられていた。
「そうだね、やっちゃおう。」
「滅茶苦茶にしてやろうよ!」
 紗希の発言をきっかけに、女子たちは火がついたように一之瀬に襲いかかった。一之瀬は身体を丸めることしかできず、それに抵抗する術はなかった。
「おら!」
「てめぇ、死ねよ!」
「情けない格好。最低。」
 罵詈雑言を浴びせながら、彼女たちは一之瀬の臀部や脇腹、肩や腕など至る所を容赦なく蹴り始めた。女子たちの攻撃は次第にエスカレートし、背中にニードロップをしたり股間を蹴ったり……。しまいには首や頭、顔面を蹴り上げる女子も出てきた。
「ぅ……うぅ……がはっ! ぅぅ……ぐうっ!」
 一之瀬が時々漏らす声は、空しく彼女たちの罵倒の言葉や笑い声でかき消された。

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「脱ぎなよ……」
 女子の一人が、脅迫じみた声で彼に告げる。身体を縮こまらせていた彼は、その言葉にびくっと大きく反応した。
「…………」
 彼を取り囲む女子たちからは無駄な言葉は一切出てこなかった。その静寂は、彼にとって大変な緊張を与えるものになっていた。だからこそ、その端的で有無を言わせない雰囲気のある声は彼をさらに萎縮させ、次の言葉を彼から奪っていたのだ。
「脱げって……」
 再度、同じ女子から言葉が飛ぶ。他の女子たちは口元を先ほど以上に緩め、彼をただじっと観察しているのだった。
「……でき……ません……」
 力無い、か弱い呟きが宙に舞う。彼の身体はぶるぶると震え出し、一段と深く項垂れた。
 沈黙が教室中を包む。彼は全身から急激に発汗し、ワイシャツは既にベトベトに湿っていた。
 重い空気の中、輪を抜いてじわりと一人の女子が彼の前に立ちはだかった。
「じゃあ、お仕置きだね。一之瀬くん。」
 耳を劈く甲高く可愛い声が響いた。
 愛らしい瞳に、爽やかなサラサラのロングヘア。発達し始めた胸が、成長期の危うい美しさを感じさせる。背伸びしてつけているだろうフレグランスの匂いが漂っていた。彼女は少し汗ばみ、そのためにセーラー服からブラジャーが透けている。
「さ……彩香さん……」
 一之瀬と呼ばれた男は、彼女のその美貌と色香を前に無意識に目を逸らした。彼は女というものに全く免疫がなかった。それが彩香のような可愛い女の子を前にしたとなれば、その行動はむしろ理屈通りだ。
 彩香はそんな一之瀬の全身を舐め回すように見ていた。その瞳は大きく、キラキラと輝いていた。
 瞬時に彩香の身体がふっと揺れた。
「うっ!!」
 次の瞬間、一之瀬は腹を抱えて蹲った。彼女の放った素早いパンチが、見事に彼の鳩尾を捉えていたのだ。一之瀬は頬を大きく膨らませたまま、呼吸困難に陥っていた。
「ご……ほっ……ごほっ……」
 彩香を始め他の女子たちも、蹲って醜態を晒す一之瀬の姿をじっと見ていた。皆、その口元には薄ら笑いを浮かべていた。

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 その日はこの夏一番の猛暑だった。
 セミの鳴き声が、蒸した空気を強調するかのように教室中に鳴り響いていた。
 公立の中学校は既に夏休みの真っ最中だ。それは、ここ私立麻美大嶋学園も同じであった。
 ただ、優等生学校と名高いエスカレーター式のこの学園では、夏休みの三分の二は夏期講習のため、登校する生徒がいる。
 受験まで残り数ヶ月となり、生徒たちは毎日学習に励んでいた。暑い中、汗を滲ませる生徒たちの姿が、教室内に散らばっていた。
 いつもと変わらぬチャイムの音。講義を行う教師。
 セミの声は却って教室内の静寂を際立たせ、生徒たちが鉛筆をカリカリと走らせる音が幾重にも重なって聞こえていた。


 セミの声がひぐらしの声に変わる頃。
 あれほどまでに教室中を蒸し返らせた太陽も、今は赤々と神々しい光を教室に届けている。
 講習はとっくに終わっていたが、教室にはまだ一人の男子が残っていた。
 課題の一部が解けなかったため、一人で居残りで補習をしていたのだ。とは言え、教師が個別に指導をしているわけではなかった。彼はこの課題を自力で解いて、教師から合格がもらえるまでは帰れないことになっていたのだ。
 しかし、彼はそんな状況であるにもかかわらず、机には向かっていなかった。それどころか、教室中の机は椅子とともに全て教室の後ろへと移動されていた。彼はがら空きになった教室の真ん中に、ただぽつりと立っていたのだった。
 なぜなら……その時教室に残っていたのは、彼一人ではなかったのだから……

 伏し目がちにしていた目を上げ、上目遣いに彼は周囲をぐるりと見回した。十人ほどだろうか。それぞれに冷笑を浮かべた女子たちが彼を見下すようにして、彼の周りを取り囲んでいたのだ。
 それはまるで、彼を中心にコンパスでグルリと円を描いたような図だった。
 皆、夏服のセーラー服に身を包んでいた。女子たちの目はまるで獲物を前にした肉食動物のように、ギラギラと輝いていた。

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suzuroさんに描いていただいた、四枚のイラストを紹介させていただきました。

私のサイトはあくまで小説サイトです。
ですので、コメントにも書きましたが、イメージ画を掲載することに、私自身随分悩みました。
それは、やはり読者の方々の想像するイメージを壊してしまうのではないかという不安です。
ただ、やはりせっかく描いてもらった絵を私の懐にだけ留めておくのがどうしても勿体ない気がして、今回は掲載に踏みきりました。
suzuroさんのすばらしい絵をぜひ見てほしい! そんな願いが私自身にありました。
イラストに関するコメントや拍手をくださった方々、本当にありがとうございました。
それだけでも、今回の企画を試みた甲斐があったと、大変嬉しく思っています。
もちろん、イメージに合わないと思った方もいて当然です。
イメージの一つとして捉えていただき、その上で、それぞれの楽しみ方をしていただけたら幸いです。
あらためて、suzuroさんに感謝! どうもありがとう。

機会があれば、また掲載をさせていただくと思います。
その時は、どうぞまたお付き合いください。
今回の作品につきましても、まだまだコメントや拍手を受け付けております(笑)
また、バナーのクリックにご協力いただいている方、どうもありがとうございます。

次の作品についてはまた、小説目次にてご確認ください。
それでは、次回作までしばしお待ちを。
suzuroさん作品四枚目です。
今回頂いた作品はこれで全てになります。
どれも本当に丁寧に描いていただいて、有難い限りです。
suzuroさん、今後ともどうぞよろしくお願いします。
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● 葵
記憶の欠片」より
 suzuroさんコメント…突っ走り娘の葵さんを描かせていただきました。微エロに挑戦。
 ryonazコメント…艶かしい肢体と、このエロス。女は愛嬌……でなく、やっぱり色気?

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suzuroさん作品三枚目です。
血の匂いを思わせる背景は、私のツボです。
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● 後藤由香利
正当拷問自白法シリーズ」より
 suzuroさんコメント…相変わらず、絵柄が定まりません。とにかく由香利は最高です。
 ryonazコメント…明朗、快活で血生臭い。彼女の雰囲気がよく出ていると思います。

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suzuroさん作品二枚目です。
個人的にイメージ通りですが、皆様にとってはいかがでしょうか?
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● 怜奈 
僕のメイド様」より
 suzuroさんコメント…アニメ風絵で。優しく厳しいメイド様と、気弱なお坊ちゃん。かなりツボです。
 ryonazコメント…怜奈さんが可愛い! 僕とメイド様の大小の比率が力関係を表してますね(笑)

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友人のsuzuroさんが描いてくれたキャラクターイメージ画を、お願いして掲載させていただきました。
何枚か頂いたので、今日から一日ごとにUPしようと思います。
suzuroさん、ご協力、どうもありがとうございます!
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● 優美子 1 (※二枚目はこちらに掲載)
優美子シリーズ」より
 suzuroさんコメント…ryonazさんの処女作ですよね。優美子のイメージを壊していないか心配です。
 ryonazコメント…貫くような瞳が印象的ですね。ストレートロングの髪も素敵です。

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鬼畜度5設定の要注意作品でした。今回の彼女も本当にエグかったですね。
作者も、さすがに彼女がここまでやるとは思っていませんでした(笑)

何となく他人に言えない趣味って、誰もが一つくらいもっているものではないでしょうか。
それが意識的なものであれ、無意識の中にあるものであれ。
それを一つの病気として捉えた時、それがどういう形で発現するのか。考えてみると面白いとは思いませんか?
あなたの趣味(病気)は大丈夫ですか?
それは仮にバレても人に笑われる程度のものですか?
それとも、今回の彼女のように悲惨な結末につながる可能性のあるようなものでしょうか?

女が男性に私刑を加える。
今回は理屈抜きで、単純にそういった話を書きたいと考え、執筆を試みました。
そんなわけで、今回もいつもの如く、男性に飴を全く与えない作品となっています(笑)

ご愛読いただいた方々に、深く感謝いたします。
今後とも応援、よろしくお願いします。
これからもご意見やご感想など、お気軽にコメント欄に下さると嬉しいです。
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 穴の開いた男の喉から噴き出してくる血液が私の身体中に降り注いだ。それはまるで、男の言葉を必死で伝えようとする生き物のように、私の身体に絡み付いてくるのだった。
 喉から抜き取ったヒールは、彼らの血で既に赤一色となっていた。
 二つの亡骸を後目に、失神した細目の男へとゆっくり歩を進める。
 私は男を見下ろしながら、全体重をかけてその喉を踏み潰した。口から溢れてくる血の匂いがとても心地よかった。
 初めての貴重な体験だった。
 人間を踏み潰す感触は、きっとこれからも忘れることはないだろう。
 無様な姿を晒した三体の亡骸を後目に、私は踵を返した。肌をかすめるさわやかな夜風が、とても清々しく感じられた。


 家に入ると、我が家の匂いがした。いつもと変わらない空気が、私の心を少しだけ緩ませる。
 いつもは閑静な住宅街。しかし今日は違った。早速、その音を打ち消す騒がしいパトカーのサイレンの音が夜の静寂を破っていた。
 私はまだ興奮が冷めきっていなかった。洗面台へと足を運び、水を一杯飲む。そこに置かれた二本のハブラシが、何となく私の心を落ち着ける。
 洗面所を出てふとベッドの方を見ると、彼は既に夢の中にいた。まるで子どものように、すやすやと寝息を立てる彼の姿がいつも以上に愛おしく感じられた。

 ……………

 その時、私の中の『何か』がぞくっと反応した。その『何か』が何であるのか、私には何となく分かっていた。
 私は既に、『人間を潰すこと』に快楽を求める人間になってしまっていたのだろう。
 人間?……もしかしたら、こんな女はもう人間ではないのかもしれない……

 ――最初はトマトだった。――トマトから全てが始まった……
 私の欲求に終わりはあるのだろうか。いえ、そんなことはもうどうでもいい。ただ私は、ここでじっと彼が起きるのを待つことにしよう。その時を待つことにしよう。待つんだ。待つんだ……

 そう。あなたを潰す時が来るまで……



END

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 太腿に穴が開き、そこから血が噴き出す。男が絶叫する。その心地よい声を聞きながら、私は男のもう片方の太腿にも大きな穴を開けた。
「これで逃げられないでしょ? もうちょっと待っててね。」
 その言葉を聞いた細目男は白目を向き、泡を吹いて失神した。
「はぁ……見てなって言ったのに……」
 私は失望しながらその男の姿を見届けると、視線をピアスの男の方へと向けた。
 ピアス男は相変わらず顔を押さえながらのたうち回り、苦しみの声を上げていた。
 私が目の前に立つと男は竦み、見て分かるほど身体を小刻みに震わせていた。顔は既に見られたものではなくなっていたが、その反応を見ると一応目は見えているらしい。
 さっきの男と全く同じように、身体を小さく丸めている。どいつもこいつも同じ反応を……
 私は男の前にしゃがみこみ、その髪を掴んで顔をこちらに向けさせた。見れば見るほどみっともない形相だ。これなら特殊メイクなどなしでホラー映画に出演できるのではなかろうか。そんなことを考える。
 リング状のピアスだけが、月明かりを浴びてキラキラと輝いていた。
「これ、そんな顔のあなたには似合わないよ。」
 そう言って私は、男のピアスに指を入れた。男は何やら訳の分からない言葉を叫びながら、身体を大きく震わせていた。こいつも金髪男と同じように、もう口がうまく開けないのだろう。
 私はピアスの穴に入れた指を勢いよく引っ張った。男の耳の端がちぎれ、血液が噴き出す。男は断末魔の声を上げ、またゴロゴロと地面をのたうち回った。その姿があまりに滑稽で、私はまた声を上げて笑ってしまうのだった。
 小さく丸まったピアス男の身体中を容赦なく踏みつける。その度に私の興奮は高まっていく一方だった。
 身体中のいたる所を踏みつけることによって出る男の叫び声が、何とも言えぬ快感を私に齎した。
 ピアス男の全身に次々と穴が開いていくのを見ていると、私は笑みを絶やすことができなかった。
 やがてピアス男の反応が鈍くなってきた。身体を大きく反応させることなく、ただ痙攣を繰り返し始めたのだ。
 ――こっちも、もう壊れちゃったか……
 失望する。私は、ピクピクと機械的に身体を揺らす男の姿をしばらくじっと見つめていた。
「じゃあね……」
 男の耳元にそっと呟く。
 私は足を大きく振り上げ、男の喉仏を狙ってヒールの先端を思いきり叩き落とした。
 男の目がその瞬間、大きく見開かれた。そして、その動きが完全に止まった。

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 だんだんと潰れていく顔の感触がとても心地いい。気付くと彼らの顔には、ヒールで開いたらしい穴がいくつも出来ていた。
 彼らは既に意識を失いかけていた。ただ、それは二人の都合。私にとってはまだまだこれからがお楽しみなのだ。
 金髪男の身体を撫でるように足の甲を滑らせ、その焦点を腹へと移動する。
 見る影も無い顔で金髪男は必死で何かを訴えているようだった。既に口もグチャグチャになっているため、満足にしゃべることもできないのだろう。
 私は微笑を浮かべ、男を見下ろしながら思いきり腹を踏みつけた。男の身体が一瞬で海老のように丸まるのが可笑しかった。可笑しくて、さらに何度も何度も踏みつけた。
 腹を庇おうと伸ばした手も、また無惨に穴が開き、血が噴き出す。防衛本能だろうか。身体を丸めようとする。足で蹴飛ばして仰向けにさせる。また腹を踏みつける。
 男が絶叫する。それが私をさらに魅了していく。そしてさらに何度も踏みつける。
 みるみるうちに金髪男の腹も真っ赤に染まり、やがて口からも血を溢れさせた。内臓が潰れたに違いない。そう考えると、私の欲求はさらに高まり、自分でも自分の足を制することができなかった。と言っても、もちろん制するつもりなど微塵もなかったのだが。
 やがて金髪男はピクリとも反応しなくなった。ただ踏みつける度に口から血を零すだけの肉塊と化していた。ものを潰す感触は私にとって、最大のエクスタシーを感じさせてくれるものだとあらためて実感する。
 私は、動かなくなったその男の亡骸の腹を何度も何度も、繰り返し踏み潰すのだった。

 細目の男に目を移す。彼は抜かした腰を必死で鞭打ち、震える足を何とか立たせて逃げようとしていた。
 ――せっかくのエサなのに逃がしちゃったら勿体ない。
 私は細目の男の前に立ちはだかった。男は跳び上がるように驚き、手を合わせて頭を何度も下げた。
「ごめんなさい……ごめんなさい……許してください……お願いします……」
 言葉を繰り返している。私はそんな馬鹿な細目男の太腿にヒールをゆっくりと乗せた。男はまたも失禁する。
「あんたもすぐ同じ目に遭えるよ。」
 言い終わると同時に、私はヒールを男の太腿に深く突き刺した。

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 男はうつ伏せになって倒れ込み、その身体は完全に伸びきる。聞くに堪えない絶叫が夜の街にこだまする。ヒールを突き刺した背中からは、血が飛沫となって噴き出してきていた。
 この快感をどう説明したらいいものだろう。私は踏み潰す感触を噛み締めるように、さらにグリグリとその傷口を踏み躙るのだった。
 それを見た金髪の男が、今度はナイフを取り出して私を脅しにかかった。今更おとなしくしろなんて言われてもできない相談……
 既に私は、いつもの病気を発症していた。こうなってしまったら、もう自制も効かない。
 金髪の男が振り上げたナイフをハイキックで落とし、反対の足で男の首元を蹴り飛ばした。
 男は身体を少し回転させながら勢いよく地面に倒れ込み、吐血した。
 すかさずその顔を足の甲で蹴り上げる。男の身体は宙に舞い、仰向けに倒れ込んだ。それと同時に、私はその男の右目にヒールの先を深く突き刺した。
 男がこの世のものとは思えない断末魔の叫びを上げる。ヒールの突き刺さった男の目からは、血液が止め処なく流れてきた。それによって私はまた新たな快楽を享受するのだった。

 ふと残った細目の男を見ると、腰を抜かしたまま失禁し、何とも情けない姿を晒していた。
 私の顔を見ながらわずかに涙を浮かべ、首を横に振っている。
 私は思わず冷笑を口元に浮かべる。それを見た男は、さらに恐怖心を増したのか、震える足で何とか立ち上がろうと無駄な努力をしていた。
 私はそんな男から目を離すと、私の前に無様に倒れ込んだ二体を交互に見下ろした。
「そこで見てなよ。」
 言葉少なにそう細目の男に告げると、私はその二人の顔を交互に踏みつけた。
 金髪男も、ピアス男も、私が足を振り下ろすと同時に絶叫した。凄まじい声だ。私はその感触と声に魅了され、恍惚となるのだった。
 二人の顔はみるみる真っ赤になり、腫れてきた。どこから流れているのかすら分からないほどの大量の血液が、彼らの顔中を覆っている。
 彼らの頭は、まるでトマトのようにぐずぐずに崩れ落ちた赤い塊になった。
 私はそんな二人の滑稽な姿を見ると、笑わずにはいられなかった。
 何度も……何度も……何度も……何度も……
 私が足を振り下ろす。彼らの顔は変形し、最初の面影は既に全くなかった。

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 最初はトマトだった。
 足に残る感触は私を魅了し、もはや手もつけられないほど勢いを増していった。
 私の欲求は日に日に高まっていくばかりで、衰えるところを知らない。
 一昨日はゴキブリ。昨日はねずみを踏み潰した。
 足の下でそれが破裂し、足の下から血液が滲み出てくる時、私は言いようもない快楽と愉悦を被る。
 それは生命を絶つことから得るものなのか。それともそれらの晒す死の残骸から得るものなのか。
 その根本となるところは、私自身にだって理解が難しい。
 ただ……とにかく何かを壊したくて仕方がないのだ。
 これは一種の病気のようなものかもしれない。
 何かを潰す感触に異様に固執し、それが忘れられなくてまた何かを潰して歩く。
 そんな日がどれほど続いてきただろう。
 『生命を尊重せよ』というのは誰もが知る正論だ。しかしそれは常識人の言う綺麗事に過ぎない。
 私を虜にするこの趣味は、私の理性をも凌駕し、いつまでも私の中で猛威を振るっているのだから。
 ただその対象が人間となると、格段にリスクや制限が大きくなってくる。


 私は会社帰りに街を歩いていた。長く伸ばした黒いストレートロングの髪はポニーテールにまとめている。スーツを身に纏い、脚にはストッキングを身に着け、ヒールを履いている。ごく一般的な働く女性の服装だ。だからもちろん傍目には私の心の中に潜む闇を決して悟られることはない。
 ただ、今日はいつもとは少し事情が違った。
 帰り道の途中。ひと気の全く無い路地裏に入った時に、三人の男に絡まれたのだ。金髪の男、顔中ピアスだらけの男、細目の男。
 どう見てもナンパ目的のチャラい男共だ。
「鏡見てからものを言ってね。」
 その言葉に彼らは激怒した。目の色を変えて私に喰らいつこうとでもするように凄んだ。
 ――はぁ……身の程知らず……
 真っ先に掴みかかろうとしてきたのはピアスの男だった。私は少し身体を反らしてそれをかわし、相手の勢いを利用して腹に膝蹴りを叩き込んだ。
 男はあっけなく膝から崩れ落ち、腹を抱えて嘔吐する。私はすかさず、蹲ってがら空きになった背中に思い切りヒールの先を突き刺した。

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サイトを立ち上げてから早半年が経ちました。
おかげさまで、サイトのアクセス数が50,000ヒットを超えました。
読者の皆様には感謝の言葉もありません。
今後もこれを励みに、精一杯精進していきます。
これからも、Black Onyx [ブラックオニキス]をどうぞよろしくお願いいたします。

第一回のアンケートではたくさんのご回答をいただき、ありがとうございます。
今後も継続していきますので、お時間のある方はぜひ回答にご協力ください。
また、結果のみの閲覧もできますので、人気を基に選んで読んでくださってもよいかと思います。

皆様のお声を聞くことができ、大変参考になりました。

今回も、新作のアンケートを実施したいと思います。
簡単なものなので、よろしければぜひご協力ください。(複数回答可


●アンケートは◆こちら◆(※投票停止しました。)

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SF風味の物語が好きで、そういった類の本をよく読んでいます。
そして自分でもそういった作品を書いてみたいと、いつも思っています。
今回の作品もストーリー構成に苦心しました。
見てくださっている方々に少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。

今日は、私の嗜好について少々語らせていただきたいと思います。
鬼畜色の強い作品を求めて、ふらふらとネットサーフィンをしたりする時、ふと思うことがあります。
例えば玉責めを主体とするM男性系のサイトはすごく多いですよね。
「玉責め」や「金蹴り」などで検索すると、とても多くの情報や画像、動画がヒットします。
それに比べて、女から男性に対する猟奇的な責めや腹責めの作品の少ないこと……
作者はいつも、検索の段階から行き詰ってしまいます(泣)
腹責め好きの私としては、腹責めに特化した作品がネット上に著しく少ないことも、憂うべきところです。
こういった嗜好の方も決して少なくないと、私は確信しているのですが。
あくまで作者の経験上の話なのですが。私が知らないだけなのでしょうか?
よい検索ワード等が存在するのであれば、ぜひ教えていただきたいくらいですね。

今回、このサイトを立ち上げる上で私が悩んだのは、実はこの「キーワード」です。
なかなかしっくりいくものが思い当たらなかったということもあり、リョナという言葉を利用しました。
自分で勝手に「逆リョナ」という一つのジャンルを作りました。
少しずつですが、この「逆リョナ」という言葉が所々で話題になっているところを見ていると、ちょっと嬉しくなります。
同嗜好の方々で、ぜひこの言葉を流行らせていきたい!
そんな願望を密かにもっています。

いつも同じようなことを言うようですが、ご愛読いただいた方々に感謝申し上げます。
ご意見やご感想なども、徐々に書いてくださる方が増えて大変嬉しく思います。
作者にとって、拍手やご感想をいただくことは大変大きな励みになります。
お蔭様で自信がもてたり、次の作品のアイデアが形になってきたりしますもので。

今後とも応援、よろしくお願いします。
これからもご意見やご感想、お気軽にコメント欄に下さると嬉しいです。

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 その日は、盛大なパーティが開かれていた。
 研究発表を終えた後、各界の権威が所長を絶賛し、皆がパーティに参加したがった。
 詳細なデータ資料に釘付けになり、各所で議論が交わされていた。
「それにしても、自分をオリジナルだと思い込むという結果は興味深いですな。」
「記憶までコピーすることの弊害とでもいいましょうか。」
 二人の話に、周りの人間も加わっていく。
「だから私は、記憶のコピーは危険だと前から主張していたのです。」
 眼鏡の男がそう言い、予防策を講じられなかったことに嫌味を言った。
 だが、その隣の男は拳を作って熱く語る。
「いやしかし、自分の完全なる複製は人類の夢でもあります。永遠の命に通じる観念だと思う。」
「オリジナルとコピーか……。」
「今後の大きな課題ですね。」
 誰かがそう締めると、みな頷きあった。


 俺は少し離れた場所で、そんな彼らを見ていた。
 研究に協力したオリジナルの人間として研究発表に出席し、少し疲れていた。
 パーティの最初では、研究員達が俺にいろいろと質問を投げかけていたが、俺が疲れているのを見て取ると、そっとしておいてくれるようになった。
 立食パーティの机上には、たくさんのご馳走が並べられている。給仕がワインを勧めてきたが、俺はそれを断り、ベランダへ出た。
 顔にかかる夜風が気持ちいい。

 ――研究課題か……。

 先ほどの議論を思い出す。
 オリジナルとコピー。俺とあいつとの違いは何だろうか。
 もつ記憶は全く一緒。見た目、感情、痛みすらきっと同じように感じるだろう。俺を生み出した所長ですら、その区別はつかないほどだ。
 ただ一つの違いは、俺に食欲というものが存在しないことだ。
 これがコピーの限界か。
 オリジナルから受け継いだ記憶の中の、『美味しい』という感覚を一度味わってみたいと思った。



END

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 俺の身体には、もう力は全く残っていなかった。
 全身のヒール跡からは血が滲み出ている。片方の睾丸はぐちゃぐちゃに潰され、もう片方は針の塊となっていた。力など、出せるはずもない。
 ぐったりした俺を、彼女は診察台のようなものの上に寝かせた。
 手足を、あらためて拘束される。
 ――これから何をされるんだろうか。もうどうでもいい。どうせ俺には何もできない。
「あら……おとなしくなったものね。」
 小首を傾げる彼女の手には、メスが握られていた。
 それを見て、投げやりになっていた心がいっぺんに恐怖を取り戻した。
 俺は暴れた。股間の痛みなど知ったことではない。俺が必死に身体を揺らしていると、彼女がメスを俺の耳に近づけた。
「……切り落とされたい?」
 その一言で、俺はもう動けなくなった。身体を固くし、ガタガタと震えながら何度も首を振った。
「ふふ……大丈夫。耳は残してあげるよ。」
 そう言いながら、彼女が俺の足を撫でた。
 少し冷たい指先が、俺の太腿を行ったり来たりしている。
「智也、ずっと側にいてくれるよね……」
 ――彼女は何が言いたいのだろう。
 嫌な予感に、頭がガンガンと痛む。
「これ、もういらないと思わない?」
 これって何だ。彼女は、一体何を言っている。
 ――これ? 足? まさか、俺の足を……!
 大きく瞳を見開いている俺を見て、くすくすと彼女は笑う。やはり美しい。こんな彼女をどうしてふってしまったんだろう。どうして彼女を信じることができなかったんだろう。
 これが、その報いだというのか。
 俺がやったことなのか、オリジナルのやったことなのか、もう区別はつかない。犯した罪への罰が、今下されようとしている。
 信じられない。
 俺の足……俺の足……俺の足が……

「……もう、どこへも行ったりしないよね。」

 彼女のメスが光を反射し、キラリと煌いた。

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「た……助けて……」
 俺は思わずそう呟いていた。
「何言ってるの? 私の痛みがこの程度のものだったとでも思ってるの?」
 微笑を浮かべながら彼女は、血まみれになった俺のもう一つの睾丸を握った。
「ぐあ……が……やめ……やめて……」
「おとなしくしてなさい。じゃないと……分かってるよね?」
「は……はい。はい! 分かってます! もう痛くて、苦しくて……」
 そう言いかけた時、彼女が片方の手に何かを握っているのが見えた。
「そう。じゃあもっと痛くして……もっと苦しくしてあげなくちゃね……」
 注射針だった。
 彼女はそれを指先で弄びながら俺の反応を楽しんでいるようだった。相変わらずの冷笑を浮かべたまま……
「ひぃっ……ひいぃぃぃ……」
 俺にできるのは、ただ声にならない声で恐怖を表現することだけだった。


 この痛みをどう表現したらいいものだろう。
 彼女は俺の残った睾丸に一本一本針を刺していった。その度に俺の身体は、まるで水面に打ち上げられた魚のように大きく反応するのだった。
 亀頭に続いて睾丸からも直接血が噴き出してくる。俺は発狂寸前だった。
「この針の一つ一つが、私の痛みだからね。」
 あどけない笑みを浮かべながら、彼女はなおも躊躇なく俺の睾丸に針を刺していく。
 できる限りの抵抗はした。しかし抵抗すると、今度はナイフを取り出し、切り刻まれた。抵抗の数と同じだけ、俺の身体に傷が増える。俺はやがて、抵抗することすらできなくなった。
 傷跡からは、血がどんどんと溢れていくのを感じた。
 痛みに身体を捩るたび、針が揺れて出血は酷くなっていった。
 彼女の身に纏った白衣は既に、俺の返り血でところどころが赤く染まっていた。顔にかかった血を舌で舐め回し、彼女はさらに冷酷な笑みを俺に向けるだけだった。
 言葉は通じない。抵抗もできない。俺に残されたのは、ただ彼女から与えられる苦痛に反応することだけだ。
「ぐ……、ああっ、た、助け……」
 助けが来ないことなど、理解している。だが、俺はそう叫ばずにいられなかった。
 今の状況が、まだ信じられない。どうしてこんなことになったのだろう。
 俺の股間は、今や針山のようになっていた。もう刺せる場所など残っていないと思うのに、彼女は無事な皮膚を見つけ出し、また新たに針を追加していった。

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 既に俺の全身は穴だらけになり、血が止め処なく流れていた。
 ぐったりとした俺の前で、依然彼女は俺を見下ろすように立っていた。彼女の脚がすっと俺の股間へと伸びる。香澄のヒールが睾丸に焦点を当てている。
「ここも……穴開けちゃおっか……」
 俺は恐怖から全身の毛が逆立つような感覚を覚えた。それはきっと想像を絶する痛みであろう。
「やめてくれ! やめてください! それだけは……どうか……」
 俺は涙を流し、懇願した。
 しかし自分の股間を覗いた時、俺は驚いた。何故なら俺の陰部は、はち切れんばかりに勃起していたからである。
「なにおっ勃ててんの。ふーん……智也って変態だったんだね。」
「ち……違うんだ。これは……その……」
 ――そんなはずはない。そんなはずはないんだ。
 彼女は俺の言葉がまるで聞こえていないかのように、躊躇なくそのヒールを俺の睾丸に押し当てる。
 時にはヒールの角で、カリや亀頭を撫でるようにくすぐる。かと思えば、押し潰されそうなほど強く踏みつけられる。
 彼女が大きく脚を振り上げた。その一瞬後に、俺は絶叫した。
「ぎぃやあああああっ!! あがあああああ!!」
 彼女はその尖ったヒールで、何度も俺の睾丸を突き刺す。
 みるみるうちに俺の睾丸が赤く腫れていくのが分かる。俺は正気でいられないほどの苦痛を前に、ただ絶叫することしかできなかった。
 ただ俺の股間だけは、その恐怖とは裏腹にどんどんと膨れ上がっていくばかりだった。
「いい顔ね。もっともっと苦しめてあげる。」
 彼女が一際大きく息を吸い込む。そして、今まで以上に脚を大きく振り上げたかと思うと、俺の睾丸を勢いよく蹴り潰した。
「ああああああっ!!」
 睾丸の痛みは身体の内部にまで達し、内臓の全てがはちきれるような感覚が俺を包み込む。痛めつけられた睾丸の一つはもはやその形を留めていなかった。亀頭からは血が溢れてきていた。
 俺は痛みと苦しみで狂いそうになる。
 自然と息遣いが荒くなり、喉から漏れるかすかな声が部屋にわずかに漏れるばかりだった。
「……あれ? 潰れちゃったかな。」
 非情な言葉を浴びせられ、俺は苦痛の中で恐怖心をさらに膨らませていった。
「やめてください……やめてください……ごめんなさい……」
 必死で哀願した。もうこんなに痛くて苦しい思いをしたくなかった。片方の玉を潰された痛みとそのショックは涙となり、俺の目から次々と溢れてくるのだった。

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 かつての香澄とのことを思い出すたびに、俺は青ざめていった。
 彼女にした所業がフラッシュバックのように蘇る。その全てが今、俺にはね返ってこようとしているのだ。
 俺は今更になって後悔の念を強くしていた。
 ――男共にちやほやされていい気になりやがって。
 俺は香澄の人気と自分の劣等感から、次第に彼女に嫌悪感を抱くようになっていた。彼女に告白されたあの日から、俺は一度たりとも彼女に心を許したことはなかった。男慣れしたヤリマン女。どうせ彼女のお遊びの一つに過ぎないのだと思っていたのだ。
 ……いや……
 ――そもそも原因はオリジナルの方だ! そう。この女の言うことを信じるなら、俺はオリジナルをモデルにしたコピー人間。全ての元凶は俺のオリジナルの方のはずだ! どうして俺が、こんな目に……
 自分の中に芽生えた後悔の念が、徐々に憎しみに変わっていくのを感じた。
「間違ってる……。お前が憎んでいるのは、俺じゃない。本当の俺のはずだ!」
 必死に絞り出す声は、腹部の痛みによる咳込みでかき消される。
「そんなことはどうでもいいの。あなたはあの人の、いわば分身。あの人と全く同じ人間なんだから。それに……そもそもあなたはこのために生まれた存在なんだから。」
 香澄は不敵な笑みを崩すことなく、じっと俺を見つめていた。
 ――そんな……そんな……
「今度は……私が智也を傷つける番だよね……」
 彼女は俺の喉元を掌で押さえ込むと、ギリギリと力を込める。息が詰まる。そして反対の手で拳を作り、さらに何度も何度も、俺の鳩尾へとその拳を突き刺した。
 苦しみから俺は何度も嘔吐しそうになる。いつの間にか俺の口の端からは胃液が零れてきていた。
「ぐふうっ……うえっ……ごほおおっ!……」
 彼女の攻撃は止まるところを知らなかった。拳に続け、さらに膝で俺の腹を執拗に責め続けた。
 俺はその地獄の苦しみに耐え切れず、今にも気を失いそうになっていた。
 香澄のパンチと蹴りは、容赦なく俺の内臓を揺さぶる。強制的に押し出される息と苦悶の声だけが、部屋を覆いつくしていた。
「まだ全然苦しそうじゃないね。もっともっと苦しくしてあげるね……」
 呼吸もままならない俺に、非情な声が告げる。
 彼女がその長い脚を振り上げると、白いレースの下着がちらりと覗いた。思わず目を魅かれる。その間に彼女はヒールをさらに俺の腹に突き刺した。何度も……何度も……
 さらなる激痛が俺を襲う。
 俺の腹はだんだんと赤く腫れてくる。そしてとうとうそのヒールは、俺の皮膚を突き破った。小さな丸い穴が幾箇所にも開き、そこから血が噴き出してきた。
「ぐあああああっ!! があああああっ!!」
 絶叫する。
 例えコピーとは言えど、人間に痛みを感じる機能が備わっていることが、今は心底恨めしかった。

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 ………………

「もう帰れよ。」
「あ、うん。でも……もうちょっとだけ……」

「お……お前……」
「ふふ。家まで来ちゃった。迷惑だった?」
「迷惑だよ。大体、今何時だと思ってんだよ!」
「だって……私は智也のことが心配で……」
「悪いけど、もう俺に付きまとわないでくれ……頼むから……」

「はい。お弁当作ってきちゃった。」
「え?……俺に? 何で?」
「だって……智也は私にとって、とても大事な人だから……」
「……………」
「あ、今日お家の人、留守なんでしょ? 友達から聞いたの。私が作ってあげるね。」
「……………」
「ネクタイ曲がってるよ。もう。本当に私がいないと何もできないんだから。」
「……うぜぇよ……」
「え?……」
「うぜぇっつってんだよ! お前は俺の何だよ! 恋人か? 彼女か? それとも口うるさい母親か? こう毎日毎日お節介やかれたら、すっげーむかつくんだよ。もう二度と、俺に話しかけるな!」
「そんな……嘘でしょ? ねぇ……嘘でしょ? 智也!」
「ばーか。お前のことなんか最初から好きでもなんでもねえんだよ。この勘違い女が!!」

「あの時……お前が大好きだ。お前しかいないって……一生側にって……だから……」
「だからヤラせたって? お前もどうせ俺以外の男にもそうやって近寄ってんだろ?」
「そんなことない!」
「面倒くせー女だな。性欲なんて誰にだってあるだろうが。それだけで恋人面されたらたまんねーよ。」
「……う……うぅ……」
「もう俺に顔を見せるな。死ねよ、ばーか。」
「ううぅっ……うっ……」

 ………………


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 俺は、今自分が突きつけられた事実で頭が混乱していた。
「私も犯罪者にはなりたくないからね。本物に手を出さずにあなたを手に入れる方法を、父は研究してくれてた。この意味、分かる?」
「お……俺を……」
「そう。あなたはこれで私の物になったの。正確には……私の玩具にね。」
 俄かには信じ難い内容だった。しかし……俺の知識や記憶がオリジナルからコピーされたものであると言われてしまった今では、俺には反論の術は残されていないのだ。
「私……たくさん傷付いた……。あなたが憎い。でも、これからはあなたのサポートの人間という名目で、たっぷり甚振ってあげる。そして……例えあなたがどうなっても……分かるよね?」
 恐怖から俺は足が竦みあがっていた。
 彼女の話を信じられるはずもない。いや、信じたくないという思いが俺を強く突きつけていたのだろう。
 ――おれが……コピー人間?……嘘だ! 嘘だ!!
「大体、そんなことをすればお前の父親の研究成果だって世に公表されることはないんだぞ。後世に残るほどの、一大研究が……」
「発表はするよ。コピーされた人間がどんな反応をするか。どんな感情を持つか。記録したいデータはいくらでもあるから。」
 当然のように彼女は言った。
「これからもあなたは私達の実験材料なの。」
 俺は、それ以上言葉を続けることができなかった。
 要するに俺は所長に、研究機関に騙されていたのだ。俺は香澄の物になるためにこの世に生を受けた、造られたモルモットだと言うのか……
 パニックに陥る。
 彼女は不敵な笑みを浮かべたまま俺にゆっくりと近付き、息がかかるほどの距離まで顔を近付けてきた。
「たくさん……可愛がってあげるからね……」
 俺は大の字で磔台に身体を固定されたまま、それでも身体を捩って抵抗の意思を示した。それが無駄な足掻きであることは香澄にも、そして俺にも十分分かりきっていることだった。

 彼女が肘を大きく後ろに引く。
「ぐえっ!」
 捻りを加えた重いパンチが、壁を背にした俺の腹にめり込む。
 眼鏡に光が反射し、瞳は見えない。しかしその唇ははっきりと笑っていた。その表情はまるで、獲物を前にした豹のようであった。
 俺は先ほどの腹の痛みも相俟って、身体を少しくの字にして悶絶した。今すぐにでも倒れ込んでしまいたかったが、その衝動は手枷によって無惨に遮られる。
 胃から込み上げてくる酸っぱいものを必死で堪え、息遣いを荒くしながら耐えた。
 そんな俺をあざ笑うかのように、彼女はその唇の端をさらに大きく持ち上げるのだった。

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 無機質な感触を肌に感じた。
 気付いた時には、俺は全裸で部屋の磔台に手足を拘束され、身動きが取れない状態になっていた。
 窓から差し込む光を背に、その人物は今まさに、ゆっくりと俺へと歩を進めてきていた。
「あ……あぁ……」
 驚きを隠せなかった。
 目の前には、俺のよく見知った顔があったのだ。その姿が俺の目を奪う。
「実験は成功したのね。おめでとう。」
 白く瑞々しい肌が陽の光を浴び、その色艶を際立たせていた。端正な顔立ち。抜群のスタイル。彼女は白衣を身に纏っていた。一つ二つボタンの外れたシャツからは、白磁のような胸元が覗いていた。短めのタイトスカートからは、形の良い脚がすらりと伸びている。ガーターストッキングがその脚を覆い、高いヒールの靴が足元を彩っていた。
 眼鏡をつけてはいたが、俺にはその人物が誰であるのかすぐに分かった。
 白い纏の中で紅く目立つその唇の端が持ち上がり、俺はその笑みに背筋が凍る思いだった。
「か……香澄……」
 忘れるはずもない。……過去に俺がふった女だ……
「今後、あなたの身の回りのサポートをさせていただく立川香澄です。どうぞよろしく。」
「ど……どうして、お前が?……」
 サポートに選ばれた人間が、まさか自分が過去にふった女だとは思いもしなかった。
「ふーん。知識も記憶も完全にコピーされてるってのは本当みたいね。」
「おいおい。俺はオリジナルの方だぞ。」
「あなた、何も知らないのね。所長はね……私の父なの。あなたのよく知ってる。」
 何を言いたがっているのか、俺にはよく理解できなかった。俺は動揺を隠し切れず、思わず彼女から目を逸らす。
 彼女はそんな俺の行動を見てくすくすと笑っていた。
「だ……大体、何で俺がこんな格好をさせられてるんだ? お前はサポートの人間だろ? こんなことして……」
「今、あなたが何も分からないのは無理ないの。これからちゃんと教えてあげるからね。」


 彼女からの説明を聞いた俺は、混乱していた。
「そんな……そんな馬鹿な! だって……俺の記憶は確かにこうしてはっきりと……」
 それが自分にとって何の慰めにもならないことは、直接所長と話をしてきた俺にはよく分かっていた。
 ――見た目も能力も、記憶すら完全にコピーされたもうひとりの人間……
「コピーはあなたの方なの。ね、智也。分かるでしょ?……」
 俺には返す言葉がなかった。
「私はあなたを……正確にはあなたのオリジナルを、自分の物にしたいとずっと願っていたの。でも、あなたは私を拒絶した。あなたを私の物にできる方法を父に相談してた。私がどれほど傷つけられたか……あなたには分からないでしょうね……」

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